何を隠そう、私は中学の「理科」まではある程度成績が良かったのだが、高校に進学し、「科学」だ「物理」だとなると、てっきり・さっぱり・アイ ドント ノーであった。

高校生にして賢くも、自分が典型的な文系の人間であることを悟っていた私は、一年生の段階でこれを諦めたのである。



ところでダークマターとは暗黒物質のことであり…、そのあとはWikipediaに詳しいので、興味のある方は、検索して読んで頂きたい。

要するに、その手の分野に疎いド素人なりに解釈すると、宇宙をいろんな意味で観測する時、観測器を通しても目に見えない物質のことだと大まかに推測できる。

惑星も暗黒物質に含まれるということなので、上記の解釈でもそれ程はずれてはいないはずであるし、有ることは分かっているが、今のところその有無は実証出来ていない物質とも解釈できるはずである。


この暗黒物質の存在が幽霊と良く似ていると思っているのは私だけだろうか。


唯一違うのは、幽霊の場合、それを特定の人々が目視・観測できるというところである。
そればかりか、その存在とコンタクトをとることができる者さえ居るのだ。


それでも、一般に科学者と呼ばれる人々は、これを全く信じようとはしないし、その存在の有無を証明しようともしない。

科学者達の両者に対する肯定・否定の境目は、いったいどこにあるのだろうか。

前者の暗黒物質に対する探究心を「科学的」とし、霊の存在に対する探究心を「非科学的」とするのはおかしいと私は思うのである。

私に言わせれば、霊の存在をはじめから疑い、その有無を観測しようとも証明しようともしないうちに、否定していること自体が「非科学的」なのではないか。


しかし、それを信じ、それゆえにその存在を恐れている私にとって、そして振り返れば、今迄の人生でろくな道を歩まず、たまにしか良いことをして来なかった私にとって、幽霊もあの世も、できれば不在であってほしいものである。





「それにしても、立花隆(敬称略)も年をとったなあ~。」