タバコが切れたので、先程近くのコンビニへ。

玄関を開けて車に乗り込もうとした時、ドアのガラスにコイツがしがみついていた。
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しがみつくと言うよりも、引っ付くとか、張り付くという表現が正しいのではないかと思うほど、窓枠に触れずに凹凸のない垂直のガラス部分に居たのである。

叩き落としてしまうのも大人げない気がしたし、別に人に害を与えるほどの昆虫でもなく、運転の邪魔にもならないので、そのまま車に乗り家をでた。


昆虫のクセに大したものである。
車を走らせ始めて、チラと窓を見ると、いつまでもガラス面に張り付いている。
久しぶりにイタズラ心が騒ぎ、いつもよりスピードを上げみたものの、強い風に羽を乱しながらも必死でしがみついていた。


ヤモリは指先が柔らかく、天然のナノテクノロジーを駆使してツルツルの壁面に張り付くという話しを聞いた事があるが、カマキリは昆虫であり、足先は細かい棘状になっているので、途中で落ちてしまう筈なのである。


タバコを買って帰って来るまで、とうとう落ちることはなかった。


ガラスの汚れが足場になっていたのか。

近くのコンビニとは言っても、田舎のことなので、往復3、4kmはあるのにも関わらずである。



車を降りて、家の中に入り様振り返って見たが、まるでずっとそこに居たかのようにじっとしていた。





明日の朝卵を生んでいなければ良いが。