引き算 | 続・伸楽舎の日々

続・伸楽舎の日々

看板もない小さな塾で、愚直に頑張る生徒を応援している塾長夫婦(&時々ワンコ)の日々を綴っています。

人間の「欲」というのは計り知れないもので
「あれも欲しい。これも欲しい。」
「あれもしたいし、これもしたい。」
「もっと楽しく、もっと楽に。」
と思ってしまいます。
 

欲求というのは
「足し算」、時には「掛け算」的に増え続けるもの。
これ自体、悪いことでは決してなく、
その欲求をモチベーションに変換して
自欲を満たすために一生懸命努力して、
叶えていく人もいるでしょう。
ただ、多くの人はそうでない気がするんです。
初めは、
「あれもやりたい。これもやりたい。」

と意気込んで取り組んでも、
次第に
「あれもやらなきゃ。これもやらなきゃ」

と追い込まれ、
そのうちに、
「あれも無理。これも無理。」

と諦め、
最終的に
「やっても無理。もういいや。」

と投げ出してしまう。
受験勉強なんかも同じで

入試日が近づけば近づくほど

「あれもやんなきゃ、これもやんなきゃ」

と焦りまくって、すべてが中途半端になり

結果、成績が伸び悩んでしまうことが

とてもとても多いです。

そんなドツボにハマったときほど

大切なのは

今やるべきことは何かを

「引き算」で考えること。
本音を言えば
「あれもやりたい。これもやりたい。」

なんだけれども
私のような器用でない人間は、

全てを同時並行で勧めることが正直無理です。
だから、
「今現在、何を優先すべきか。」

をまず考えます。
「これは今やらなくてもいいだろう。」
「これはもう少し我慢しよう。」
「この楽しみはもう少し先までとっておこう。」
と、物事を引き算で減らしていき、
今やるべきことを一つに絞り込む。
そして、その一つをまず徹底的にやり込んでいく。
そうすると、

そのひとつのことがクリアできたら、
「よし、次はこれができるぞ。」
「このまま行けば、数週間後にはこれができそうだ。」
と、思考がどんどんプラスに働いていく気がするんです。

あくまで私個人の経験上ですが。

自分の能力は自分が一番知っています。
それを他人と比較しても無意味です。
羨ましがったって、時間の無駄なんです。
なら、今自分ができることは何かを真剣に考え、
一つ一つを丁寧に、愚直に取り組む。
欲張らずに。
一個ずつ。
結果的に、それが夢に近づく近道になります。

 

今週末から夏期講習会が始まります。

この夏にまず何を目標に頑張るか、

1つだけ目標を立てて、徹底的に鍛えましょう。

そうすると

とても意味のある夏休みになりますよ。