注:映画の内容(結末部分も含む)に関する記述があります
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:マット・デイモン、ジョディ・フォスター 他
ニール・ブロムカンプの 『第9地区』 に続く監督作。
『第9地区』 もそうだったが、今回もスラム街が舞台。
でも前作も今作も、スラム街を 「混沌の地」 の象徴として使ったという
だけで、そこで暮らすことの悲惨さ、‘抜け出したくても抜け出せない’
困難な状況を描こうとはしていない。
で、『第9地区』 ではそんな 「混沌の地」 に住み着くエイリアンという
ギャップを楽しめばそれで良かったけれども、今回は違う。
「エリジウム」 という超高所得者のみが暮らすことを許され、人口増に
も大気汚染にも悩まされず、脳死さえしなければ100%治癒可能な
医療ポッドで健康の心配さえもない 「楽園」 との対象としてのスラム街。
ならば、徹底的に悲惨な状況をもっと描写すべきなのではないだろうか。
また、改めて考えれば、今回のスラム街に住む人達の 「エリジウム」 に
行きたいという願望は、医療ポッドでの治療に一点集中している。
色々あって、医療ポッドが全ての人民に解放される場面で映画は終わる。
つまるところ、楽園 vs スラム街、圧制 vs 抑圧 という舞台設定をして
おきながらモヤっとしているのは、監督の描きたいのがそもそもそんな
ことではなく、全ての民に公平に医療を、こんな処なのかな。
『第9地区』 といい、この 『エリジウム』 といい、肩透かし感の大きいこと、
大きいこと、、、
そろそろこの監督作の映画の見方が判ってきた、という感じかな。
ジョディ・フォスター、すっかり老けてしまったがそれでも綺麗。
でも、なんでこんな映画に出演決めたのだろう?
『アルマゲドン』 のシャープ大佐=ウィリアム・フィクトナーだと思ったら
シャールト・コプリーだった。似ている、、、よね?