子供向きのドイル 『ホームズ』 、ルブラン 『ルパン』 で本を読む楽しさ
を知ったこともあって、その後‘本’と言えば‘ミステリー’。
長らくエラリー・クイーンだのヴァン・ダインだの海外の、それも戦前に
書かれた様なものばかり読んでいた。
有名処に一通り手を出した後は、現代のものをと思い、「現代の古典」
などと称されていたデアンドリア 『ホッグ連続殺人』 を読んでみた。
だが感心こそすれ感激はなかった。
翻訳が悪いのか読み辛くもあった。
だったら素直に日本人のものを、と考え、ネットで評判を探ってみると、
・ 『占星術殺人事件』 島田荘司
・ 『十角館の殺人』 綾辻行人
・ 『ハサミ男』 殊能将之
の3作がえらく評価高い。
ネットの評判など、ウソ・オオゲサばかりであまり当てにするものでもない
が、これに関しては間違いなかった。
めちゃくちゃ面白い!
特に 『ハサミ男』 !
その後様々な作家の色々な作品に凄い勢いで手を出したものだが、未だ
に自分の中での日本のミステリーの最高峰と言って良い。
すっかり読まず嫌いだった日本人によるミステリーに目覚めさせてくれた
1冊として大事な作品となった。
そんな殊能将之さんが2/11にお亡くなりになっていたそうだ。享年49。
ちなみにネットでも賛否両論の 『黒い仏』 は自分も最初読み終わった時
「はぁ?」 となってしまったものだが、冷静になればディクスン・カーの
『火刑法廷』 の様な‘1粒で2度美味しい’といったアクロバティックな構造
を持っているとんでもない1冊だ。
凝っていて量産出来るタイプではなかったのか、残された作品も少ない。
残念だな。。。