COMUS 2012年 来日 | close to the edge

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音楽の話が出来る人が周りにいないので、ここで独り言でも・・・

COMUS Live in Japan 2012
2/4・5 at LIVE HOUSE FEVER 新代田


Pye傘下Dawnレーベルから1971年 『First utterance』
でデビューしたCOMUSが来日する。
(明日チケット発売開始)

バンド創設者のRoger Wootton、Glen Goring、ボーカル
Bobbie Watsonを含む6人編成での初来日。


不気味なジャケット、それに負けない不気味な音楽。
同じくDawn所属、“木漏れ日フォーク”と称されたHERON
とは対極にあるような音楽。

歌詞カードがないので詳細は判らないが、解説によるとその
内容は、「人間の狂気」、「死姦」、「磔」といったダークなもの。

しかし歌詞は判らずとも、音楽だけで充分狂気を感じ取れる。


世に言う5大プログレ、カンタベリー、ヨーロッパのメジャー級、
などと聴き進めていって辿り着くはブリティッシュ・フォーク。

FAIRPORT CONVENSION、PENTANGLEなどを聴いて
いるうちはまだ良かったが、もう一歩踏み込んだ辺りにいたの
がこのCOMUS。

名盤ガイドブックでは、リリース当時ろくすっぽ売れなかった様
なアルバムらしいが、評価は意外に高くなっている。

それで興味を持ち、紙ジャケで出れば取り敢えず買っていた
当時の勢い、Unionのオマケにも惑わされて2枚持っている。

音楽雑記 ~gowest85~
(右は“ドーン・ナウ・ロック/ジャズ・シリーズ”の復刻帯付!)


しかしこれはハードルの高い音楽だ。

断然ジャケットが悪趣味なJACULA(知らない方は検索も
しない方が良いでしょう)の方が余程聴き易いと思う。

基本アコギとバイオリンが中心に引っ張っていくフォークの
変化球で、曲によってはガムランなどの要素も入っている。

歌もバイオリンも余り上手くなくヨレヨレ。
それが却って不気味さに拍車を掛けている。

でも意外にライブで観たら楽しめるのかも。

なんで今更再結成なのかも、初来日なのかもよく判らないが
とてつもなく貴重な公演となることだけは確かだろう。


シングル(!)となったアルバム冒頭の『Diana』。
このバンドの方向性をコンパクトによく表している1曲だと思うが、
まだまだ甘い。