レコード会社 | close to the edge

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音楽の話が出来る人が周りにいないので、ここで独り言でも・・・

『Songs for Japan』の4社連名表記に感激していたが、
その一角、Warner Music Groupがアメリカの投資
会社アクセス・インダストリーズに約2600億で買収され
るらしい。(Web版日本経済新聞

ちなみに、この投資会社を率いるレン・ブラヴァトニック、
2011年版フォーブスの長者番付ランキングでは80位
にエントリーしている。


またEMI。こちらは2007年に投資ファンド会社 テラ・
ファーマが買収、その後今年の2月にアメリカ金融大手
シティグループが全株式取得、経営権を掌握していたが、
6月には売りに出されてしまうらしい。


ここからがよく理解出来ないところなのだが、Warnerの
会長はEMIのレコード部門を買収したくて、その資金捻出
の為に、Warnerグループ内の音楽出版会社Warner/
Chapell Musicの売却をする計画があるとのこと。
EMIと一緒になることに拠って、Sony、Universalと並ぶ
大手になることがその目的らしいのだが。


ただでさえ配信に押され、CDが売れない昨今。

例えば、そこに価格差の問題があると考えたUniversalは

アルバムを$10に値下げすると発表。(bmr.jp.news
これだと小売店での価格は、たったの$7.5になるらしい。
一枚当りの利益の少なさはセールスの伸びで相殺出来る
見込みというが、それにしても安い。


こういう状況を考えると、レコード会社の売却や、再編の話
が出てくるのは、残念ながらも仕方の無いこととは思う。


CDを買う当方としては、どこから楽曲が発売されようが、
しっかりと入手出来れば問題は無いと言える。

レーベルが変わることにより、入手困難CDが再発される
という喜ばしいこともある。

しかしそのアーティストのアルバムから、慣れ親しんだ
レコード会社のロゴが消え去るのを寂しく思うという人は
少なくないと思う。
(この心情を理解出来ない人も多いかな…)


‘お金を生まないアーティスト’の容赦無い契約切り
という悲劇も多数予想される。


何にせよ迷惑を被るのは、所属アーティストであり、その
ファン以外の誰でもない。


アーティストが生み出す曲。
これは確かに‘商品’に過ぎないかもしれない。

しかしその曲達は、時には人を癒したり、絶望から救い
出したり、光明を与えたり、と無限の力をも秘めている。


レコード会社が、こういう‘商品’を扱っていることを、もう
一度よく関係者には考えて頂きたいものだ。