「俺が19歳の時、4歳下の弟を猟に連れて行ったんだ。 彼に銃を渡しウサギを撃てと言っ

 

た時、彼は銃を落とし撃てないと言って泣き始めたんだ。 

 

なんて弱虫で女々しい奴かと思ったよ。 

 

俺は事あるごとにその事を持ち出し彼をからかったよ。   

 

しかし今は分かるんだ。 

 

その時強い心をもち動物を傷つけないという勇気のある選択をしたのは

 

弟のほうだったのだってね。  弱い者を傷つけ楽しんでいるような俺の方が

 

実はちっぽけな弱虫だったのさ。」  ダミアン マンダー

 

 

 

 

 

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1979年 オーストラリア生まれ。

元軍人。退役後あるきっかけでアフリカに行った時、顔を密猟者に削がれ横たわるゾウを見て動物保護に目覚る。  その後自分の財産をつぎ込み国際密猟防止基金を起ち上げる。

軍人時代に身に付けた知識を活かし現地のレンジャートレーニング、モダンテクノロジー

無人ドローンを使った密猟者追跡等を駆使し密猟防止に取り組んでいる。

また学校への働きかけ、スピーチなど幅広い分野で環境、動物保護、ビーガニズムを訴え続けている。 

 

 

https://www.iapf.org/  マンダ‐さんのサイト

フェイスブック

インスタ

 

 

 

軍のクリアランスダイバー、スペシャルオペレーションスナイパーであった彼は

 

退役後の平穏な日々に耐えられず自分を見失い旅に出ます。 

 

アフリカに辿りつき、彼は献身的に野生動物を守っているレンジャー達に心をうたれます。

 

 

 

「俺が国の為に戦っている時は最新ギアに身を包み、兵士が身を囚われたりしたら最新テ

 

クノロジーを搭載したヘリコプターを使って助け出す事も出来るんだ。  

 

ところがアフリカで自分の人生を投げだし犯罪者と戦っている彼らはまともなブーツさえ持っ

 

ていなかった。 そんな状態でも彼らは動物を救う事を諦めていなかった。」

 

 

 

そこで彼は本当の勇気、男らしさは破壊することではなく弱い者を守る事だと気づきます。

 

 

 

「俺は動物に人生の目的を与えられたよ。 何が本当に大切なのか教えてもらったんだ。

 

動物達は高級車や大きな家なんか欲しくないんだ。 ただ生きたいだけなんだ。

 

俺ら人間はそれさえも動物から奪おうとするんだよ。」

 

 

 

 

 

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レンジャーをトレーニングするマンダ‐さん

 

 

 

密猟者は人身販売、未成年者の性奴隷、ドラッグ、テロなどにも関りがある組織犯罪であり

 

今まで何人ものレンジャーが命を落としています。 

 

彼は自分が軍時代に身に着けた事を今はレンジャーや動物の為に役立てています。 

 

そんな彼もビーガンに目覚めたのは基金を起ち上げてから約3年後の事でした。

 

 

 

 

「ある日気が付いたんだ。 一方である種の動物を助け、もう一方ではある種の動物を殺し

 

食べている。 こんな事をしている限り俺は密猟者と同じじゃないか、そして密猟者から殺さ

 

れた動物の部位を買っている奴らと同じじゃないかってね。」

 

 

 

 

 

 

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(角のあるサイやゾウはもっとも密猟のターゲットになるそうです。)

 

 

 

 

そして彼は続けます。

 

 

「消費がある限り動物保護や愛護、そして俺がやっているような活動はイタチごっこにすぎな

 

いよ。 レスキューだけでは動物を救いきれないんだ。 

 

これからは人口の増加で今までよりもっと多くの動物達が虐待されて行く事だろう。 

 

人は動物の摂取を少しでも減らすことが動物にとっての大きな救いであることに

 

気が付かなきゃいけない。

 

そしてペットも食用になっている動物達も俺たちと同じように苦しみや孤独、恐怖を感じ

 

生きたいという感情があるって事もね。」

 

 

 

 

 

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あるインタビューの最後にマンダーさんは言いました。

 

 

 

「今動物の為に頑張っている人達に伝えたい。

 

俺は若い時、環境や動物のことなんて屁とも思っていなかったよ。

 

ただ面白いからという理由で猟をして動物を殺したり

 

鳥が道路にいたら車のスピードを上げてひき殺そうとしたくらいさ。

 

破壊することが勇気があって、かっこ良くて、男らしいものだと思っていたんだ。 

 

肉も大好きでいっぱい食べてたよ。

 

そんな俺だってかなり時間はかかったけどビーガンが動物を救うために

 

重要な事だって気づいたんだ。

 

動物の為に行動したり、発信したり、語る事を諦めないでほしい。

 

君の一言が10年後かもしれない、そしてたった一人かもしれないが

 

誰かの気持ちを変える事に繋がるかもしれないんだ。」

 

 

 

 

 

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(写真はグーグルから)

 

 

 

ダミアンマンダ‐さんのテッドトークスピーチ 日本語訳

https://amara.org/en/videos/HDpFDWdaSWsd/ja/546700/