コロナ関連で全国的に刀剣鑑賞会が中止、延期となっている事から押形を紹介します。宜しければご覧下さい。

61回目

江戸時代前半に江戸で活躍した法城寺派の正弘の刀です。虎徹と同年代で上手いなと思います。

地鉄も整って、丸い模様の刃文が連続する数珠刃文となります。

虎徹にも数珠刃の刃文があり、法城寺と似た様子の作風となるものもあります。

法城寺は、乱れの頭が揃って直刃っぽくなるなど相違する点もありますが。

地刃の冴えが虎徹にやや譲るものがあり、ネームバリューにも差があるからか？お値段にはかなり差があります。

裏を返せば、虎徹はサラリーマンが頑張っても手が届かない高嶺の花とすれば、法城寺は、虎徹を想わせる上手さがあるが、頑張ればサラリーマンでも何とか手が届く範囲にもある。

とも言えるわけで狙い目の刀工群かなという印象があります。

江戸法城寺