うちの両親は離婚している。だから、何かと面倒臭いこともあるけど定期的に顔を見せにいく。親父とは家が近いからちょいちょい会うけど、母とは年一会うかどうか。


そんな母の家に上がるやいなや「最近、お化けがでるんよ、この部屋。」興奮気味に話す母の必死さに圧倒されながら、話の流れで今日は一緒にいて欲しいと言われ泊まる事になってしまった。しかし、母の家に泊まったことなんて一度もなかったから落ち着かないし、最近、運動不足解消に身体を動かしたら、右の太ももを痛めてしまったから家でゆっくりしたかった。

何とか断ろうと必死に言い訳じみたことを言うも、言葉がすんなり出れば出るほど何か言い表しようのない嘘臭さが伝わってしまう。結局、母に上手くあしらわれ泊まることになった。

泊まることは仕方ないとしても、痛み止めの薬を持っていないのが不安で仕方がなかったが、タバコを出そうとカバンの中を漁っていたらロキソニンが一粒出てきた。偏頭痛持ちで普段からカバンに入れていた事を忘れていた。

それはまるでハンバーグの中からチーズがトロリと出てきたときにも匹敵するサプライズ的、喜び。これで安心して眠れる。しかし、この喜びがモンドセレクション金賞受賞ぐらい信用出来ないものだと直ぐに知ることになる。


眠りについてどのくらい経っただろうか。凄い違和感を感じ目を覚ました。不思議なことに部屋の外からも中からも雑音は無く、静止した空気が今にもピーンと音をたてて切れるのではないかと思うほど静か、いや、静寂と言った方がいい。


そのとき最初に頭に過ったのはお化けに頬を触られたと母が言っていたことだった。そう思うと、怖くて目が開けられず変な汗が出てきて、シャツもパンツも少し湿っぽぃ。んっ?

パンツは湿っぽい処か濡れている
半端なく、ぬるぬるして


Σ(;゚Д゚)え゛ぇぇぇぇぇぇぇぇ
してるwwwwwwwww
…○精してるwwwwwwwww

股間の暴れん棒将軍が白魔術を噴射し、白い恋人でいっぱいになってるwwwwwwwwwwww

因みに将軍と見栄を張ったが、大きさ的には足軽///否、農民クラスですって、やかましわwww

将軍だの農民だの言ってる場合ではない。今は一刻も早くパンツの中の白い恋人をなんとかしないと。が、しかし、替えのパンツも拭き取るティッシュもなく、どうしていいのか狼狽えるばかり

これが本当の勃ち往生♪って、やかましいわwwwwwwwwwwww

結局、トイレに行き、トイレットペーパーでこっそり拭いた。はじめて母の家に泊まり、夢した挙げ句、こそこそトイレで白い恋人と格闘するなんて夢にも想わなかった。

夢と言えば、イッたとき見ていた夢を思い出してみたけど、何度思い出しても同じ夢しか出てこない。その内容はエヴァの飛鳥・ラングレーのコスプレをした知らないおっさんと喧嘩して最後は仲直りしてハグする夢



イク要素なんて何一つないのに、俺は
知らないおっさんで

翌朝、「お腹でも壊したの?めっちゃトイレットペーパー減ってたから。」と母に言われ、思春期ばりに俯きながら頷(うなず)くことしか出来なかった男ルシータでした。


来世は母宅で夢精しませんように。
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(゚Д゚)さ、最低な締め方wwwwww