世界文化遺産に登録されている平泉(岩手県平泉町)。その最大の観光スポットがここ中尊寺。一つの寺を指しているというよりは、山一帯を中尊寺と呼ぶらしい。さらに中尊寺で一番の見所が、黄金の国ジパングの由来になったという説もある金色堂。しかし撮影禁止・・・。総金箔貼りで、当時の職人技術の粋を集めた芸術的建造物。でも大切すぎて分厚いガラスの中にあるため、金の質感や職人技の凄さを近くで観ることができない。なので、金色堂の前に讃衡蔵という文化財を保管している蔵へ入っておくべし。なぜなら出口付近で金色堂のハイビジョン映像が流れていて、金色堂がなぜ凄いのか理解できる。それから金色堂を観れば、どこに注目すべきか分かりやすい。
藤原氏の清衡、基衡、秀衡、泰衡が眠っている大切な金色堂を野ざらしにしてはいけない、ということで金色堂は雨風をしのげるよう更なる別の建物、覆堂で覆われている。つまり人形の中に人形が入っているマトリョーシカのよう。鎌倉時代に既にそういう保護がされていたらしく、かつての覆堂が移築され、旧覆堂として内部を観光することができる。青森ヒバのいい香りがする。700年以上前の建造物なのに匂いは続いている。天井付近に転がっている丸太も当時の再現で、建物のバランスを取るためのものらしい。鎌倉時代の知恵。そういえば讃衡蔵の年表に、北条政子が義経の亡霊に悩まされて平泉文化の保全に乗り出す、みたいなことが書いてあったので、覆堂は義経が建てさせたのかもしれない。
中尊寺を訪れた松尾芭蕉も金色堂について詠っている。五月雨の降り残してや光堂。
国宝級の重要な経がおさめられているという中尊寺の経堂は金色堂と旧覆堂の間にある。
そして弁慶堂。中には弁慶の巨大な木像がある。弁慶みずからが掘った像もある。
中尊寺の一番奥の方には能舞台もあった。
中尊寺の本堂へ。
金色堂よりも人気は薄い感もあるけれど、中尊寺の本堂はやはり貫禄があるというか、厳かというか、畏敬の念を起こさせてくれる。
比叡山の延暦寺で1200年もの間、絶えず燃え続ける炎「不滅の法灯」が、中尊寺に分灯されており、遠目ではあるけれど本堂の灯篭のなかにそれを見ることができる。
世界遺産平泉観光の中心地、中尊寺はきっと雪景色も素敵なんだろうな。寒いだろうけど。
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