Kenjideathです。

最近、Apple musicに手を出しまして。

Sumi-changが「あれ、世界観変わるよ」って言ってたもんで試してみたのですが…。

ほんと革命的なサービスです。

月額1,000円で洋楽邦楽問わず膨大な楽曲が聴けて、なおかつダウンロードしてローカル環境でも聞ける。

つまり、1,000円を払い続ければ永遠に自分のものっていう、少し前ならメジャーレーベルから総スカンを食らうこと請け合いのサービス。

アーティストには一部歯抜けがあるものの、かなりマイナーなインディーズバンドなんかもカバーしていて驚く。

その証拠に「轟音ファクトリー」っていう知名度0の豚の餌みたいなバンドもそこに入ってる。

それだけでラインアップの幅広さを感じていただけるかと思う。

きゃりーぱみゅぱみゅから豚の餌まで何でも来い状態だ。

※ちなみに配信の件、今日まで全然知らなかったし。
多分うちのボスが知らないとことでやってたんだろう。おい、本人には言えよ(怒)

そんなこんなで、毎日新しい音楽聴いて楽しんでいます。


しかしながら一つ感じたのは、人間って目の前に音楽が大量に並ぶと「あんまり聴き込まなくなる」っていうこと。

僕らが山ほど食べてる米のありがたみを忘れてしまうように、

音楽も同じく、いくらでも聴けるようになると、1曲1曲のありがたみが分かんなくなってしまう。

イントロで再生を止めて次にいくとかもザラ。

その先にある素晴らしい曲展開であるとか、詳しく聞いて初めて分かる奥深いアレンジとか、そういう出会いは確実になくなる。


ふと子どもの頃を思い出すと、

僕が中学生の頃は当然iphoneやipodはおろかMDすらない。

新品のCDなんて高くて買えやしねえ。

レンタルCDもなかったし、唯一の出会いの場がブックオフ。

毎日通って、めぼしいバンドの中古CDを漁ってジャケ買い。

博打的なとこはあったけど、やっぱりお金を払ってるから執拗に聴くんですよね。

ハズレをハズレと認めたくない。どこかにいい部分があるはずだって。

時々「マジ金返せほんとに返してくださいお願いします」っていうCDもあったけど、

みんな何かしら僕の血となり肉となりクズの精神を養い、僕がバンドマン崩れの豚になるきっかけになってくれた。人生返してくれよおいまじで。


音楽を取り巻く環境はこの10年で変わり過ぎたし、「昔の方が良かった」なんて言えない。

たくさんの音楽を手軽に聴ける環境はほんと幸せだと思う。

でも、もうあの頃みたいに、アタリのCDを探し当てた時に生まれた感動は、これから先絶対にないだろうなと思うと、何だか寂しくなるのです。