画家 李仲燮と 妻 山本方子アジアの芸術家として初めてニューヨーク近代美術館〈MoMA〉に作品が収蔵され、遺された絵画は今や億の値がつく画家、イ・ジュンソプ。韓国では知らない者はいないジュンソプは、生前キャンバスも買えないほど貧しく、39歳で息を引き取った。彼が最後に会いたいと願ったのは、日本人の妻・山本方子だった。二人が出会ったのは1941年、李仲燮氏2回目の日本留学の時だった。文化学院の先輩後輩関係にある二人がある時一緒に並んで筆を洗っていた時に李仲燮氏から話しかけ自然に喫茶店で会うようになり交際がはじまったのだそうだ。