あるところに、一人の哀れな人間がいました。
誰も同情しようとせず、いつも一人でした。
肉親は全ていません。
―――人間自身の手で、片付けました。
そんなある日のこと。
人間はいつものように一人で歩いていました。
そして、いつものように
「うわッ!汚ッ!逃げろー!」
蔑まれています。
コツン
石が頭に当たることもあります。
そんな人間に、一つの手が差し伸べられました。
人間はがばっと上を向きます。
そこには、童顔の男の子が笑っていました。
人間は手を取ろうとしますが、体が動きません。
かつてにも、こうゆうことはありました。
ですが、残酷な結果で終わっています。
「そんなにイヤなら別にいいよ?オレには関係ないしね」
不意に、男の子が口を開きました。
なぜか人間には確信した思いが浮かびました。
―――この人なら、裏切らない
人間は少し逡巡した後、手を取りました。
「おいでよ。君、ツラいだろう?」
人間は、頷きます。
「……ハッ。楽になりたいと、本気で思うかい?」
人間は、またも頷きます。
「へぇ…。ついておいで。楽になれるよ」
―――楽になれる
―――楽に、なれるッ!
人間は男の子に躊躇いもなくついていきました。
* * *
「最近、汚いアイツ見ないね」
「でもせいせいしたじゃん?」
「まぁねー」
―――――今回のお話は、如何でしたか?
人生のツラさから逃げるが故に¨あんなこと¨になってしまったのです。
皆さんも、やりすぎないように
―――――次回のお話は、
一匹の獣、狼の物語です
お見逃しなく。
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2つ目です!
全開と少し似ている感じですかね・・・
あ、ニャンニャン探しですが次回更新しますので、もうしばらくお待ちください・・・(;´Д`)
ではっノシ