太鼓台好きなら、一度は太鼓台のミニチュアを家に飾ってみたいと思ったことがある方も多いことでしょう。
祭りシーズンではない時、太鼓台の写真や動画で楽しむのもいいですが、立体として太鼓が家にあって眺められる・・・夢のある話ではないでしょうか。
地元のお店や知り合いの家に飾ってあるミニチュアを見て、羨ましいな~・・・と。
でも、ミニチュアってどこかで売ってるものなのか?売っているとしても高そう・・・。
誰か趣味で作っている人から譲ってもらうものなのか?でもそんな知り合いはいない・・・。
では、どうしましょう。
簡単です。自分で作りましょう。
私は中学生のときにこのように思って、自作の道を選びました。
模型作りについて何の知識もスキルもない、いち中学生が制作を始め、高校生のころには二代目として上の写真のミニチュアを完成させられるまでに至りました。
おそらく皆さんが考えるよりは、ミニチュア作りのハードルは低いです。
のこぎり、やすりなどの簡単な工具と接着剤、あとはどこの家にでもあるハサミなどの道具があれば、それなりのクオリティで仕上げることができます。少なくとも、飾って眺めるのには堪えられるレベルにはなります。
材料費も、事前にしっかりとしたプランを組んで無駄を省けばそこまで高額にはなりません。少なくとも、完成品を人から買うよりは安上がりで済みます(多分)。
また、具体的な作り方がわからなくても大丈夫です。世の中には、太鼓台のミニチュアを作っていて、ブログなどで詳細に制作工程について綴ってくださっている方が何人もいらっしゃいます。私も、最初はこのような方々の制作方法を参考にしていました。
特別な道具や技術もいらず、制作方法も先人の知恵を借りることができる・・・つまり、ミニチュア作りに必要なのは根気だけです。
とはいっても、この根気が結構なネックではあります。実際に制作を始めるとわかりますが、ミニチュア太鼓台作りはかなり手間がかかります。細かい作業、時間のかかる作業、ひたすら同じことを繰り返す作業など・・・心が折れそうになることも多々あります。特に房作りなんかは苦行以外の何者でもないです。笑
そういうときは、一旦制作から離れてリフレッシュすることも大事かもしれません。
焦らずゆっくり、ひとつひとつこなしていけば、素晴らしい作品になること間違いなし!
完成の暁にはとんでもない達成感を味わえますよ!
ぜひミニチュア作りに挑戦してみてください。
ここからは私が制作に使っている工具などを紹介していきます。最低限必要であろう物から、あれば便利な物まで、どれもホームセンターなどで簡単に手に入るものばかりです。
切る編 (必須:①②③④)
①糸鋸…細い線で切るとき向け。ただし長い距離は切れないので②と使い分け。
②鋸…コンパクトで使いやすい。切れ口は粗いので①と使い分け。
③カッター…柔らかい木、細い木などの切断に。
④ハサミ…その他切断用。布・糸など装飾品の製作にもマスト。
⑤金切りバサミ…錺金具用の真鍮板などの切断に使う。カッターで済む場合もあり。
⑥デザインナイフ…ちょっとした削り、彫刻などにも。あると便利程度。
⑦ニッパー…針金(房掛けやトンボの芯に使用)の切断に。
削る・穴開け編 (必須:①③)
①ドリル…木材の穴開けに。手動のものなので安価だが労力はかかる。
②シャープナー…刃物などの切れ味回復に。
③ヤスリ各種…粗さ、大きさなど、削る部分に合わせて使い分け。
④キリ…小さい穴開け。親房掛けを挿す穴以外あまり使い道がない。
⑤サンドペーパー…ヤスリより滑らかに仕上げたい時に。でもほぼヤスリで事足りる。
⑥カンナ…ふとん部分の大まかな成形に使っていたが、のこぎりで代用可と最近気づいた。
その他 (必須:③④⑤⑥)
①直角定規…必須でないがかなり便利。木材などに垂直な線を引いて正確に切るために。
②分度器…設計、切断などを正確にやっていればほぼ用はない。
③定規…短い線を引くとき。手軽に扱える。
④長定規…普通の定規では引けない長い線を引くとき。
⑤コンパス…鳴り太鼓を作るときなどに。
⑥筆記具…設計図作りから木材に切断ラインを引くときまで幅広く使用。
⑦水平器…目視では気づかない歪みなどを発見できる。
⑧ピンセット…細かい部品をつまむとき、塗装するときなどに便利。
⑨ほこり取り…木くずの掃除にも便利。
番外(撮り忘れによる後付け)
ルーターセット…彫刻に使います。手で彫るより良い。長時間連続で使うと熱くなるので注意。数千円で買えるのでコスパは良い。
以上です。ちょっとの工具と根気でミニチュア太鼓台はつくれます。皆様もぜひ!