合格発表を終えて | 思考と体系の館~行政書士・司法書士 合格応援ブログ~

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伊藤塾行政書士試験科で講師をしている平林勉のブログ。合格後資格を通してどのような生き方があるのかを日々模索中!
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すっかり、更新が滞ってしまいました。

 

先日、2020年度行政書士本試験の合格発表がありました。

 

合格率は、10.7%。ここ数年では最も低いです。

逆に、択一の平均点は、ここ数年で最も高いものでしたから(伊藤塾調べ)、記述式の問題が難しくかつ採点基準も厳しく設定したものであると推察されます。

 

あり得る要因は、主に3つ。

 

① 問題44の「被告適格」の部分への傾斜配点もしくはセット採点

 → 1つの要素に12~16点くらい配点した?

 → 被告適格をミスしていると、無効確認訴訟や換地処分ができていても点数をあげない?

 

② 問題45の錯誤への配点

 → 錯誤はばっさり切って0点にした?

 → 全ての要件を書くと45字以内で書くことが難しいため、部分点しか入らない?

 

③ 問題46の採点

 → 例年だと、少しでも趣旨が合っていれば配点するが、今回はなし?

 

この辺りの基準設定は、今後の情報を収集のうえ、調査してみます。

(2013年の採点基準に近いような気がするので、合わせて分析すると、厳しい採点基準のイメージがかなり具体化すると思います。)

 

見事、合格を果たされた方は、本当におめでとうございます。

今年度は、本当に苦しい中での受験だったかと思います。その中で、最後まであきらめずよくぞ頑張られました。今後のことについて、色々と書きたいことがあるのですが、これはまた後日書きたいと思います。少々お待ちください。

 

一方、今年度は、「もしかしたら、合格できているかもしれない。」という期待を持っていた方には厳しい結果となりました。実際、去年度のような「ダメだと思っていたら合格していた。」という話はほとんど聞きません。

 

その意味では、今年度ダメだったという結果は、本当に精神的なダメージが大きいものと思います。

 

本当は、今回の結果が今後の人生の糧になる。諦めずに頑張ろう。なんて言葉をかけたりする方が良いのかもしれません。

 

しかし、今回の結果に対しては、本当にどんな言葉も頭に入ってこない。そんな状況だと思います。

 

まずは、結果をしっかりと受け止める必要があります。

そのうえで、もう一度受験をするかどうかをしっかりと考えるべきです。

適当に始めてしまうと、絶対にどこかで無理がくるからです。

 

もし、もう一度受験をすると決めた場合、以下の2つについて本気で考えましょう。

 

① Aランク問題を2問以上ミスしている場合、なぜそれを間違えたのか

② どのような学習をすれば、正解できたのか

③ Bランク問題を半分以上取れていない場合、なぜ取れなかったのか

④ 現場思考のどこに問題があったのか

 

問題の難易度はある程度変化しますが、本試験問題の「性質」はほぼ変化しません。

そのため、問題の性質を見極めたうえで、自分の学習をチューニングすることが何よりも重要です。

 

具体的には、また情報発信をしていきます。

 

それでは、また。