嫌な気持ちになる瞬間 | 思考と体系の館~行政書士・司法書士 合格応援ブログ~

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今年度は、いままであまり感じたことのない嗅覚が身についてきたような気がします。

その嗅覚とは、「あぁー、この問題…〇〇だから簡単だけど…こういうの間違える受験生って多そうだなー。」

 

というものです。

 

最近、その嗅覚が働く場合というのを分析してみました。すると、以下のような問題に対して、自分は嫌な感覚になるようです。

 

① 基礎概念αと基礎概念βを混ぜ合わせてでたらめにしている問題

② 単純条文知識だが、他の知識と混同しやすい問題

③ 解答肢だけが基本だが、他の選択肢が細かい知識である問題

 

①は、今年の司法書士試験の問題を眺めていたときに、感じました。

今年の試験では、処分権主義と弁論主義の話を混ぜてくる問題がありました。

この問題を見たときに「あぁ…弁論主義の結論としては正しいけれど、この問題は処分権主義の話を聞いているからな。これは違うな。」と思ったのですが、同時に「こういうのに気づかない受験生は多そうだな。」とも思ったわけです。

 

同様のことは、今回の実力診断ハーフ模試でもありました。

それは、意見公募手続と相互保証主義を混ぜ合わせる問題です。

いずれも正しい概念としては登場するのですが、両者は全くの別概念ですから誤りであるという問題です。

 

基礎概念の理解はあるものの、実は体系的な位置づけがよく分かっていないということですね。

 

次に、単純条文知識。

憲法や行政法、司法書士試験であれば民事手続全般に多く出題されるものです。

こういう問題を落とすとなると、それは普段の学習の姿勢が疑われます。

 

さらに、解答肢だけが基本である問題。

これに気づかないでスルーしてしまうと、難しい知識ばかりと闘わなくてはいけなくなります。

ハーフ模試でも、問題14・18辺りがそういう問題でしたが、この2問を落としてしまうということになると、かなり危ないです。

 

以上。

 

最近、合格しそうだなーという感覚と、うーんこれはまだまだ修行しないとダメだなーという感覚はどこからくるものなのか。

これをずっと考え続けていたのですが、上記のようなところが大きく関係していることに気づいたわけです。

 

つまり

 

① 基礎概念の正確な理解・記憶

② 対象となる条文の完全な暗記

③ 自分が知っている知識を探しにいくことができる心の余裕

 

この辺りがしっかりしていると、合格する。

でなければ、合格しない。

 

こんな当たり前のことに改めて気づかされたわけです。

模擬試験の問題の正答を見せてもらうと、最近、上記の3つのことばかりを気にするようになりました。

(だから、カウンセリングを受けた方で、「うん。このままの調子でいけば大丈夫ですよ。」と言われた方は、本当に大丈夫です。結構、というか相当自信があります。)

 

さて、実力診断ハーフ模試も終了し、次の中間模試までまた走り抜けなければなりません。

終わったら反省。そして、すぐに実行。

これが大事ですね。