翌日の朝、約束通り、船のドライバーがホテルのロビーへと朝8時やってきた。歩いてきたという。ウォーミングアップに船着き場まで歩いて行こうという。トボトボ歩いて20分くらいで、船着き場に到着。もうあちらこちらからボートが出ている。4人から5人の船もあれば、僕のようにたった一人の船もある。どうやら4~5人も乗っているのは、ホテルでチャーターしたもののようである。

巨大なホテイアオイの中を潜り抜けて、広々とした湖面へ。そこには有名なインター族がボートに乗った人々にパーフォーマンスを披露して、カメラ撮影をさせてくれる。水上に床を高くした家屋を見ながら、船はまず、銀細工の家屋へと着けた。銀の加工場のようである。若い娘が出迎えてくれ、銀の細工をしている行程を見せてくれる。そしてそれが終わると、商品の販売。ルビーやサファイアもこの国では採れるということで、銀にそれらをあしらえたネックレスやピアスを購入するよう促してくる。30ドルというものを結局15ドルで連れ合い用に購入。そうすると、とても親切となり、この店の店主がお茶やお菓子などを振る舞ってくれた。

次は「織物工房」蓮の茎から採れた繊維を糸にし、これを織って作ったスカーフや布を作る工程をやはり若い娘さんが案内してくれる。そして最後は製品の購入を促してくる。こちらは非常に高価である。50ドルを超える価格のものが殆んど。要らないというと、そっ気無くなってしまった。

次は「ファウンドーウー・パヤー」に向かったが、ドライバーからは全くの説明がない。だから、近くを通過するだけで、今度は『葉巻工房』へと連れて行かれた。葉巻の製作を見ながら、やはり購入をせがまれる。要らないというとそれで終わり。次にはマーケットや傘を作っている工房に連れて行くと船頭が言ったので、ここで自分の説明不足が判明した。つまり、船を出す時に行きたい場所を明確に伝えなかったために、彼はオーソドックスな村を巡るツアーに僕を連れ出しているのである。そこで、今いる『ナムパン』の村から折り返して「ファウンドーウー・パヤー」や「フラワーガーデン」と呼ばれるパゴダに連れて行ってほしいと伝えた。そうすると彼も承諾してくれて、予定では4時に帰着といったけど、早く戻ってもいいかと聞いてきた。承諾すると、そののち2つのパゴダへと船を進めてくれた。彼はガイドではないので、説明が全くない。船をつけて、戻ってくれば、また船に誘導してくれるだけ。詳しく知りたい方はやはりガイド付きのツアーをお勧めします。

船旅は少し寒いので、上着があった方が良い。また船頭も靴下を乗船するときには身に付けていた。毛布を貸してくれるが、ウィンドブレーカーは必要だと思った。それとこの船旅ではカモメがたくさんやってくる。「えびせん」のようなおやつを持っていると、それを放り投げてやるとたくさんやってきてなかなか面白い。偶然持っていたので、放り投げると船頭も「もっともっと」と面白がっていた。結局8時30分から出向し、午後1時30分に波止場へ帰着。約束の15,000チャットにランチを食べるよう2,000チャット加えると、ものすごい笑顔となり「バイク」でホテルまで送るからと申し出てくれた。この国の旅に少しずつ慣れてきたようで、パゴダでたくさんのお賽銭をするよりも、こうやって正直に働いている人たちに料金に上乗せしてお金を渡す方がお互いに幸せな別れ方ができることがわかってきた。タクシーの運転手でも法外な価格を言ってくる人には値切り、そうでない人にはチップとして、プラスアルファを加えるととても気持ち良い旅ができる。