以前話題になってましたが、やっと、テレビでみました。

へえ~、おもしろい!!って思いました。芸術です!


普通なら主人公の「桐島」は最後まで登場せず、同一時空のできごとを複数の人物の視点で繰り返し描写する手法で、高校生のリアルな生活や人間模様が描かれていたのではないでしょうか。


で、過去の映画との手法のつながりとか、登場人物の解釈から考えるこの映画のテーマとか、批評や解説をネットでたくさん読んでお腹いっぱいになりました。いい映画だ~!!


以下、ネタバレ。


登場人物について、中心人物達以外で私が一番気になったのは、桐島の控えのリベロ、風助です。久保にさんざんしごかれても黙々練習を続け、ラスト屋上から「練習!」と言って久保達を引き連れて経ち去る姿がかっこよかった!いつの間にか、もう、堂々のリーダー!

久保は一見強そうだけど桐島がやめたことに一番動揺していて、むやみに風助をしごいていたけどほとんど八つ当たり。それに自分で気づいてない。こういう弱さが丸見えな人も気になります。

あと、野球部のキャプテン。あのおだやかさ。ドラフト会議が終わるまでという口実(だって絶対自分に声はかからないとわかっているんだから)で引退を先延ばしにしている、野球が好きって気持ち。

こういう脇の人達まで、一人一人に実在感があってとても魅力的でした。


派手なアクションとかCGとかも映画の醍醐味。単純にすご~い!と思える作品も好きなんですが、久しぶりにじっくり登場人物について考えられる作品に出会って満足でした

о(ж>▽<)y ☆