暑さ寒さも彼岸まで・・・
やっと朝夕涼しくなりましたねえ
この夏も暑くて暑くて、ブログの更新もままならずでした(;^_^A
先日お庭で水友さんにお会いしてリクエストいただいたので、やっと重い腰をあげて更新することができます。
では、ちょっとレトロな話題、いきま~す
和田慎二作、クマさんシリーズ・・・が載っている別冊マーガレット!!(*^▽^*)
白泉社版のハードカバー本が絶版になっていて高値がついているので、もしかしてこっちも価値がある!?
こんな濃密な人間(動物?)関係の平和な森、あったらいいですね。住人になりたいです。
包み込むように森のみんなを見守るすてきなクマさんは、きっと和田慎二さんの自己投影なんでしょうね(^^)こうありたい自分。
このクマさんシリーズと関連して忘れられないのは、和田さんとも親交のあった漫画家、中山蛙さん(中山星香さんのお兄さん)の一件です。
当時、子供版の毎日新聞に連載漫画が掲載されていたのですが、そこに黒オオカミと銀ギツネのエピソードが出てきたのです。私はクマさんの世界が広がったようで興味深く読んだのですが、数週間後に「盗作だ」という騒ぎが起こったようで、連載が打ち切りになってしまいました。今なら同人誌とか、キャラクターを使って自分なりの世界を描く文化が定着していますが、当時は・・・。読んだ子ども達も心のひっかかりを「盗作」ということばでしか表現できなかったのでしょう。
私は蛙さんの温かみのある作風が好きだったので、とても残念でした。新聞掲載の本当に短い作品の中でしっかり二匹の魅力を伝えた構成力もすばらしかったと記憶します。できればもう一度読んでみたい。この毎日子供新聞が本当のプレミアものかもしれません。誰か持っていないかなあ。
そのほか、和田作品の中で私の印象に残っているのは、『銀色の髪の亜里沙』『わが友フランケンシュタイン』『炎の剣』『愛と死の砂時計』『キャベツ畑でつまづいて』あたりです。
和田さんにかぎらずどの作家も初期の短編はその人のエッセンスがつまっていて読み応えがある気がします。
和田さんの作品は、少女マンガでありながら、男性の夢やあこがれがつまっていましたね。当然女性作家とは異質で、子供心に興味深かったのを覚えています。
マンガは、作者の夢やあこがれやこだわりが爆発しているのが好きです。
美術作品だって、テレビドラマだって、小説、舞台、すべからく魅力ある表現には熱があります。
和田先生、熱のある、楽しい夢をありがとうございました。