ほとんど美術館に行けないので、せめてNHKの「日曜美術館」くらいはチェックしようとしています。

ビデオに撮りまくってるけど、なかなか見られない。・・・ていうか、この番組があんまり好きじゃないのかもしれない。演出とかが・・・。できれば先入観なしで実物を見られるのが一番いいわけで・・・


でも、夏休みになったので、録りためていたいくつかの番組を見てみました。


「新日曜美術館」 


孤独 闇 そして光を~鉛筆の画家・木下晋


この画家が見たもの 磯江毅 写実の眼



「追跡者 ザ・プロファイラー」 


レオナルド・ダ・ヴィンチ 未完成の天才



以下、ネタバレあり。


木下晋さんと、ハンセン病の療養所で人生を生き抜いた詩人桜井哲夫さんの出会い。光の中に浮かび上がる桜井さんの絵を故郷のリンゴ園に置いたところがすごく良かった。そして自分を捨てたお母さんを描いた絵・・・。木下さんの鉛筆画は人とのつながりを探す手段なんですね。


そして、磯江さんはスーパーリアリズムの作品で、「時」を表現しようとしていた。死期が迫った頃の作品は自分の「人生という時」を深く見つめた想いにぐいぐい引きずられる感じでした。


ダ・ヴィンチは、期待したほど目新しい話題はなかったかな。以前に放送されたBS朝日の「ダ・ヴィンチの指紋」のほうが良かったなあ。

でも、松井冬子さんが出演されてましたね。ずいぶん熱く語っておられたので、「おっ(゚ο゚)」って思いました。松井冬子さんは、私の中で、ずいぶん以前に放送された「ETV特集 痛みが美に変わる時~ 画家・松井冬子の世界~」のイメージのまま止まっていたので(どんだけ世間ずれしてるんでしょう、お恥ずかしい)、快活な様子を拝見できて良かったなあ、と。


木下さん、磯江さん、ダ・ヴィンチ。

はからずも、みんな超写実。

今までよく理解していなかった写実の魅力を再認識させられました。