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事実その1:人間はセックスをする。
事実その2:セックスは人間の自然な行為だから、なかには俳優たちに本当にセックスしてもらうことで映画をよりリアルにしたいと思ってしまう監督がいる。
そのため、映画史を振り返ると、俳優たちに本当に行為に及んでしまわせた映画が多々あり! そこで今回はそんなタブー破りの映画(なかには疑惑止まりのものもあり)を10本ピックアップ。
『ショートバス』
もし漠然とした不安に苦悩するかっこいい人とセックスするのが好きなタイプの人なら、2005年の映画『9 SONGS(原題)』がおすすめ。この映画はフランツ・フェルディナンドやザ・ダンディ・ウォーホルズのようなおしゃれ系バンドのコンサートに行った若者がとにかくセックスする映画。そしてそのセックスシーンが本物。
2003年に『ブラウン・バニー』が公開されたとき、ヴィンセント・ギャロとクロエ・セヴィニーのオーラルセックスがみんなの話題の的に! ありとあらゆる限界を超えた作品であり、クロエ・セヴィニーの名前は一般的に知らしめた一本。さらに本物のセックスが登場する有名な作品として、今も語り継がれている。
「セックスシーンが本物」映画ジャンルに欠かせない監督なのがラース・フォン・トリアー。まず1作目は1998年に制作されたコメディドラマ映画『イディオッツ』。登場するのは、抑制から自分を解放し裸になって雨を肌に感じながら、乱交パーティをしている一団。セックスシーンは俳優たちによって実際に行われたが、1シーンだけはポルノ業界で働くプロが代役を務めたという。
1980年に公開されたウィリア・フリードキン監督のサスペンス映画『クルージング』。ゲイの男性を狙った連続殺人犯を追う警官をアル・パチーノが演じている。オリジナル版ではゲイの男性のセックスが登場していた。最終版では多くのセックスシーンがR指定を獲得するためにカットされたが、その一部は残っている。公開にあたり、この映画はかなりの論議を巻き起こした。また汚名を着せられたと感じたゲイの人権活動家たちが抗議活動を展開したというエピソードも残っている。
2001年に制作された映画『インティマシー/親密』。セックスフレンドだった女性を愛してしまった男性を描いた作品である。ネタばれになってしまうが、男性は彼女が既婚者で夫と別れるつもりではないことを発見する。ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞しているけれど、セックスシーンは本物。メジャーな映画としては珍しいこと。
2005年に制作されたインディーズ映画『寂しい時は抱きしめて』。男女の恋愛を描き、ドラマ「24」でマイロ・プレスマンを演じたエリック・バルフォーと「CIS:科学捜査班」でライリー・アダムスを演じたローレン・リー・スミスが主演、本物のセックスシーンを演じている。トロント国際映画祭で上映されたが批評家からは評価されなかった。
これもラース・フォン・トリアー監督の作品。ウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブール主演で2009年に制作された。セックスシーンは本物だが、ボディダブルを使っていると報じられている。女性器を切除する場面が描かれ論議を巻き起こしたが、シャルロットはこの作品で2009年のカンヌ映画祭で女優賞を受賞。
1973年に制作された名作『赤い影』には非常に濃厚でナチュラルなセックスシーンが登場する。演じているのはジュリー・クリスティとドナルド・サザーランド。議論の的になった理由は女性に対するオーラルセックスが描かれていて、そのシーンが本物だと思われたから。彼らが実際にセックスしているという人もいれば、していないという人もいたが真相は未だわからずじまい。『赤い影』のセットで何が行われていたのかは、永遠に影—というか闇の中。
またしてもラース・フォン・トリアー監督の登場! 2013年に制作され、シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、シャイア・ラブーフ、クリスチャン・スレーター、ユマ・サーマン、ウィレム・デフォーらが出演している。セックスシーンは本物であるが、この映画にはあるトリックが。まず俳優たちがセックスシーンを演じ、ボディダブルたちが本当にセックスしてその演技を再現する。そしてボディダブルたちの性器の映像が、俳優たちのものとして差し替えられた。つまり普通の映画と同じということ。またセットには人工女性器が用意されていたと思われる。
Translation& text: Yoko Nagasaka Photo: Aflo, GettyImages