シメオネ監督3シーズン目のアトレティコ。(10月初旬現在)宿敵レアルを倒すなど、今シーズン快進撃を続けてる。
とても資金難のチームとは思えないほど、ここ数シーズンで着実に力を付けてるが、それもこれもSDカミネロの功績がデカい所。
今シーズン前の移籍マーケットでも、チームの絶対エース怪物″ティグレ″ファルカオをモナコに放出。
しかしその穴に格安でバルサからダヴィド・ビジャを獲得。
そして中盤の攻撃の核のアルダを残留させることに成功。
そして特筆するべきは、マラガからフリーになったのデミチェリスを獲得して、速攻のマンCに売って資金作りし、アヤックスからアルデルヴァイレルトや他にも期待の持てる若者を獲得したりと、カミネロマジックは相変わらずだ。


リーガの優勝候補は間違いなくバルセロナと、もう1つのマドリッドのチームのレアル・マドリードだが、対するアトレティコも、去年の躍進、シーズン前のスーパーカップではバルサをギリギリまで苦しめ、シーズン始まれば宿命のライバルのレアルを相手のホームベルナベウで久々に撃破するなど、チームの熟成、勢い共に、最盛期を迎えて、優勝候補の穴的な存在ともいえる。
アーセナルのヴェンゲル監督も「アトレティコはチャンピョンズリーグの優勝候補の1つ。去年のドルトムントになりえる」とコメントするなど、他チームからの評価も非常に高い。


理想基本スタメン

GK.13 : クルトゥワ

CB. 2 : ゴディン
CB.23 : ミランダ
SB.20 : ファンフラン
SB. 3 : フェリペ

CM. 4 : M・スアレス
CM.14 : ガビ
SMF10 : アルダ
SMF 6 : コケ

FW. 9 : ビジャ
FW.19 : ジエゴ・コスタ






基本戦術
カウンター

長所 … 熟成された戦術とチームワーク

短所 … 中盤の高い得点力を持った選手の不在。アルダの控えの不在。



注目、期待の選手

GK.クルトゥワ … ベルギー代表の若きキーパー。チェルシーからのレンタル3年目、レンタル1年目19歳の時からアトレティコのキーパーのスタメンの座を奪い取った逸材も、規定により今年がアトレティコとのレンタル契約はどうあがいても最終年になる。
キーパーとしては恵まれた体格、反射神経、ポジショニング、安定感と、マンUで活躍したファン・デル・サールを彷彿とさせる。

SB.ファンフラン … レアル・マドリードのカンテラで育ち、なかなか定位置を確保出来ないまま流れ着いたはアトレティコ。元々はサイドハーフの選手だったが、シメオネにサイドバックにコンバートされて、アトレティコの右のサイドバックのスタメンに。スピードのあるドリブルでサイドを駆け上がる。


DF.アルデルヴァイレルト … ベルギー人ながらもオランダのアヤックスの下部組織で育ち、アヤックスでデビューし活躍し、トッテナムやリバプールも注目していたが、今期からアトレティコへ。
強さよりも速さで勝負するタイプのセンターバック。フィード力はアトレティコのセンターバックで随一だろう。そんなフィード力はビルドアップ、アトレティコのカウンターサッカーの貴重な武器になりそう。当面ゴディンとのスタメン争いをすることになるだろうが、多くのコンベンションを戦うアトレティコにおいて貴重なセンターバックの1枚。


MF.コケ … 展開力、カバーリング力、リズミカルなパスセンス、中盤ならどこでもこなすユーリティーの高さを持つスペインの期待の若手。元々は中盤の真ん中辺りを主戦場するピポーデの選手だが、現在はサイドで起用されている。


MF.アルダ … アトレティコの攻撃の仕上げ役。昨シーズンも10アシストを上げパス能力の高さを発揮。ドリブル能力も高く、もう少し得点力がつけば、更に敵に脅威を与えれる選手になる。


MF. オリベル・トーレス … シャビを超える逸材と呼ばれる18歳の若手。去年プリメーラデビューした。相手のクリアボールをダイレクトボレーで逆サイドの仲間にピンポイントパスを出したり、巧みなボール捌き、鋭いスルーパスなど、U-世代のスペイン代表でも披露してるだけに、今期彼を上手いこと使っていけば、将来のアトレティコにとっても貴重な投資になるはず。


FW.ビジャ … 左右両足を遜色なく使い、極めて高い決定力をもつ生粋のストライカー。密集地帯の狭いスペースでも巧みなドリブルやステップで抜け出す。スピードがあるので、相手を抜け去るのは勿論、カウンターサッカーでは彼のスピードは大きな武器になる。しかもテクニックを兼ね備え、引いたポジションから仕掛けれるビジャの場合″1人カウンターアタック″という武器もある。


FW.ジエゴ・コスタ … 昨シーズン、ファルカオとのコンビで遂にレギュラーの座を勝ち取り、今期覚醒したフィジカルモンスター。
課題の得点力も、今期は現時点で8試合で10ゴールで得点ランキングのトップに立っている。
大柄な体格の割にはスピード、機動力があり、柔らかなボールタッチ、相手を跳ね飛ばすパワフルなドリブルを兼ね備えている。
ブラジル人だが、今までA代表に招集されたことがないので、現在スペイン人に帰化を誘われているまでに至っている。
しかし彼はでっかい爆弾を抱えている。それは″素行の悪さ″。
報復行為は日常茶飯事、レフリーに食ってかかり、止めに入った関係ない選手にまで噛み付く有り様。これからますますマークが厳しくなってくることを予想するに、そこは1つの不安要素ではある。
しかしシメオネが上手く手懐けて覚醒させたことを考えると、このまま大人の階段を登ることも充分あるが。



ここ数シーズンの得点の多くを担ってきたファルカオが抜けた穴が懸念されたが、世界でも屈指の完成されたストライカーであり器用なタイプのビジャと、フィジカルモンスターのジエゴ・コスタが覚醒した今、ファルカオ+ジエゴ・コスタよりも相手チームには嫌な2トップに思える。

優勝あるかもよ!!



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