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月曜日はバンクホリデーだったので、夫と住んでいる街の「テキスタイルの歴史歩きツアー」に参加してきました。
私はテキスタイルファンで夫は歴史ファンなので、凄くいいコンビネーション・ツアーです。
上の写真の地域は「オランダ地区」と名付けられていて、プロテスタントのオランダ人がイギリスに宗教犯罪から免れるためにイギリスに住み着いた地区です。彼らの大半が織物で生計を立てていたようですが、織物職人は低賃金、長時間労働を強いられたようです。
上の写真の手前の家は典型的な織物を織るための建築だそうです。
1階は織り機を置いてあって、光が入りやすいように普通の家より窓の付け位置が上がっていたり、1階の下が高床のように煉瓦で高くされて、床下の部分は糸や布地などを収納する場所だったそうです。
Bayという織り地でウールを平織にしたとても軽いものが盛んだったらしいです。
その後、シルクがウール地を取って代わるようになっていきます。
当時の英国キングがシルクの生地が欲しくてお金持ちの家にシルク産業のために蚕の好きなマルベリー(桑)の木を植えさせたそうです。(写真奥にある木です、約300歳)
シルクは蚕のまゆを解いていく作業がとても需要なポイントで、解いていくまゆの糸を切らないように子供が棒にひっかける作業を朝から晩まで棒から棒へ走りまわされていたらしいです。
こういう昔話を聞くと、人間も成長したな~、と思うのですが、まだまだ子供に労働をさせている国はあるし、労働時間が人間の精神・肉体上にどうなのかな?という会社もたくさんあるし、人間の成長の余地はまだまだありそうです。
この街に2年半ほど前に越してきてから、織物に縁があると思ったら、そういう歴史がこの街にもあったとは。。。
隣町、隣の市は織物で有名なところがあるんですが、この街もその一部だったんですね。
そして、きっとその空気が私を手織りへと導いたのではないだろうかと思えた街歩きツアーでした。