江河の如く 孫子物語/杜康潤 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

江河の如く 孫子物語/杜康潤

三国志物でいろいろお世話になったので、著者の別の著作を当たる。

本当は孔明のヨメが良かったのだが、大阪市立図書館には無かった。

 

本書は、兵法で有名な孫子の物語。連載をまとめた物だ。

著者お得意のチマチマ解説が活きており、兵法そのものについての解説にも割合ページを割いているので、読みでがある。

如何に勝つかではなく、如何に戦わないか、こそが孫子の兵法の神髄である。そのためにきちんと計算をし、準備を怠らない事。そして、そうしたポイントを、高度に抽象化してまとめてある点。それが現代まで生き残りなおかつ現代でも至高の兵法書とされる理由であることが良く分かった。戦争とは経済である。

 

杜康潤
江河の如く 孫子物語