光のお父さん/MBS | 読んだり観たり聴いたりしたもの

光のお父さん/MBS

春ドラマでFFをテーマにしたドラマが始まるらしい、と聞いて楽しみにしていた。内容については全く知らず、放送直前に猛プッシュで巷に溢れた情報も極力入れないようにしていた。最初に聞いた時はFFストーリーの実写ドラマ化かい、と驚いたが、そうではなくて、FFというゲームを核にしたホームドラマらしいと聞いて、まあ、そうだよね、とちょっと落胆というところまではスタンバイ。2ch発だった電車男のようにブログ発との事らしいが、その元ネタの話題は何も知らなかった。

 

で、先日早速わくわくと第一回の放送を見たわけだが、実に面白かった。

コメディっぽく、ライトで、テンポ良く、全くゲームを知らない人はともかく、普通程度にゲームを知っている人なら割合スッと楽しめそうだ。エオルゼアの世界の画面に関しては、これは実在のテレビゲームの実際のゲーム画面で構成しています、というのはもっときちんとアピールしても良いんじゃ無いかな。そんな事は当然すぎて説明不要と思えるけど、分からない人には分からないし気付かないと思う。

 

内容に関して、特に、軽かったのが良い意味で拍子抜けするほど。実はもっとヘヴィなものを勝手に想像して勝手に若干身構えていたのだ。自閉症、障害、不治の病、いじめ、引きこもり、貧困、失業、親子の断絶、家庭の崩壊、などなど。そこへ差しこむFFの光、ゲームを通じた救済と再生の物語、みたいな。積み木崩しの家庭にもしFFがあったらな、なんてイメージで。まあ、流石にそんな重いドラマ今時誰も観ないしスクエニも許可しないかもね。

 

演出や演技ももちろんあるのだろうけど、やっぱりFFパワーという物もあるな。

親子で夜中にFFやってるシーンだけで軽く涙ぐんでしまうのはずるい。

そうそう、あの回想シーン、折角ブラウン管にファミコン繋いでるのに、その他のリビングのファニチャーや特に冷蔵庫が近代的すぎて残念だった。30年後も使ってる冷蔵庫って無いでしょ。

 

お父さんがFF14頑張って楽しんでいる様子もいちいち感動して困る。周囲の反応も楽しいし見守りたい気にさせる。

 

父の定年祝いにWiiのセットを贈った事を思い出した。しばらくは毎晩Wiiスポをやり込んでいたらしいので、ドラマのお父さんもFFに食いついてくれて良かったなあと思った。うちの父では流石にFF14は(当時は無かったが)遊ばなかったろう。その分水嶺には、若い頃息子と一緒に遊んだな、という思い出がとても重要だったろう。うちはファミコンなどのゲーム機は禁止だったし、ゲームにもそれほど理解が無かった。なんとかMSXを入手してそれでゲームをしていたが、父母と一緒にテレビゲームをしたという記憶は皆無だ。そういえば、一度だけ、父と母が夜中にフロッガーを遊んでいるのを見た事がある。

 

ともあれ、とても雰囲気が良いのでまた観たいと思う。ストーリー進展は無くても良いぐらいだ。

 

「光のお父さん」