PSP/英雄伝説 碧の軌跡/日本ファルコム | 読んだり観たり聴いたりしたもの

PSP/英雄伝説 碧の軌跡/日本ファルコム

忙しかったのでクリア記録を書けずにいた。

あまり間が空くと忘れてしまうのでメモだけでも。

 

1/10にクリア。累計プレイ時間は91時間ほど。

 

素晴らしいゲームだったと思う。前作である零の軌跡との連続プレイが大前提だが、クロスベルという激動の地に生まれ育ち、得がたい仲間を得、未来に向かって努力する青年の冒険譚という、JRPGの王道を職人芸のゲーム展開で味わえるだろう。しかも、主人公ロイドは警察官ということで、一風変わった職掌のもつ妙味も楽しめる。まあ、結局は巨大な敵とバトルする事で諸事進行するわけだけどね。ただし、善と悪、といったおおざっぱには括りきれない、それぞれの国や組織、そして個人の立ち位置と思惑、そしてそのバランスの変遷として描かれる歴史が、あくまで主人公視点として描かれる点が本作の魅力だろう。

 

とはいえ、結局はお使いイベントと雑魚バトル、シーン進行としてダンジョン探索&ボスバトルという構造はシリーズ通して変わらないので、そこに新味は無い。が、そうしたフォーマット上で丁寧に描かれるシナリオの妙味と、2D演出の技巧、上質な音楽、そして軌跡シリーズとして醸造してきた深い世界観を、スルメのようによく噛んで味わう、いわば地味なゲームとしての完成度は上質だ。地味でも、だがそれがいい、というニーズは少なからずあると思う。グローバルなゲームメーカーでは対応できない、そうしたニーズを突き詰める職人集団があっても良いし、あってしかるべしだとも思う。

 

システムなど遊びやすさは最早完成された域にあるだろう(ただ、前作でも書いたが、3rdにはあった、クォーツのアップデートボタンは復活して欲しい)。ロードも早く、プレイアビリティは抜群だ。バトルエフェクトを含め、ほとんどの演出にスキップ機能があるので、実にサクサクプレイできる。素晴らしい機能ではあるが、まあ贅沢な悩みだろうけど、スキップしすぎて印象が薄れる、という点は確かにあると感じた。例えば、一斉攻撃の時の掛け合いなど、スキップできない前作では毎回聞く度に実に「一斉攻撃!」感が溢れていた。確かに時間は消費するかもしれない。しかし、その機会の貴重さや重要度が再認識されるし、何より、ノエルの実に親しみを感じる「イエッサー!」や、エリィの実に嬉しそうな「分かったわ!」、ランディの無表情な「アイサー」、微妙な緊張を孕んだティオの「皆さん」など、味わい深い台詞の数々こそ記憶に刻まれるのだろうと思う。その意味で、本作では、そうした記憶はどうしても薄いと言わざるを得ないだろう。なお、実はそうした台詞の数々も全て収録し直しているので、前作とは若干ニュアンスが変わってしまっている。

 

先のエントリでも書いたが、大幅にバランス調整が入ったバトルだったが、逆に新たな工夫の余地が生まれて楽しめた部分もあるだろう。本作では特に前作で弱かったアーツの強化が図られた結果、特にティオが強く感じた。ピクシィを始めアーツ強化系クォーツで固めると、終盤ではパーティの主戦力として攻撃力の半分程度を叩き出す稼ぎ頭となった。またSクラフトの零フィールド、エイドロンギアと、守って良し攻めて良しと八面六臂の活躍を見せる。

次点はリーシャか。範囲攻撃引き寄せ2段攻撃と隙の無い龍爪斬が強い。敵の完全防御を削るのにも大活躍だ。

 

本作の思い出というと、ポムっと!で、全員倒せたのは嬉しかった。あと、エリィに、待っていたわ、と言われた時はジーンとした。クリア後にエリィとの後日談が無かったのは残念だったが、その後2年間の軌跡は示されるので、想像して楽しんで下さいね、という事なのだろう。


思い出に残るゲームだろう。
既にプレイ中の閃の軌跡では、その設定時期的に、多分、ロイド達は登場しないだろうが、またその内出会える時も来るだろう。その時を楽しみに。
 

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英雄伝説 碧の軌跡