先月読んだ漫画 2016/08
●パタリロ! 74-75巻/魔夜峰央


まあ、相変わらずかな。昨今注目を集める著者は、パタリロなど過去作も引っ張り出されて、舞台化されたりDVDが出ているが、内容的にはどうなんだろう。性的倒錯者に対する度を超えた迫害ギャグが昨今の風潮には合わない様な気がしないでも無い。
●パタリロ西遊記! 1-3巻/魔夜峰央


本編にて、開始!と広告してあったのでこちらも手を出してみた。意外にも(?)面白い。西遊記は、日本人なら誰でも知っている程度には知っているが、ちゃんと読んだ事は無い。なので、どれほどベースに沿っているかは判断できないが、仏教用語などは、著者お得意のきっちりした調査が盛り込まれている様子。そして、それと相反する様な、パロディ具合、メタ具合が、実に妙味を醸している。そもそも、パタリロ西遊記って何なんだ。主人公の孫悟空が、おなじみのパタリロキャラでもって描かれているのだが、彼はパタリロでは無い。パタリロ自身がタイムスリップや生まれ変わりなどで孫悟空になった訳では無い。劇中劇やもう少しメタ的な意味で、パタリロが孫悟空を演じているわけでも無い。彼は、パタリロそのものの姿形、パタリロに実によく似た性格や行動をしているが、あくまで生まれながらの孫悟空であってパタリロでは無いのだ。そもそも、作中には一切パタリロ、という単語が出てこない。三蔵玄奘がマライヒ、十六羅漢がバンコラン(の姿)となっているが、彼らも同様だ。時折希に、ややメタ的な会話をする事が無いわけでは無いが、地の文を除いては、パタリロという作品や、そこでの名前や役割に触れることも無い。
さらには、猪八戒や沙悟浄は全くのオリジナルキャラだ。このパタリロの記号的な使われ方は実に興味深い。また、物語自体も結構盛り上がって面白いので、本編よりよほど楽しみになっている。
●エマ 6-7巻/森薫


全10巻だが、一応完結。残りの3巻は外伝集らしいので、まあ、ここまでで良いか。出る杭は打たれることを知り、自らの生まれに殉じ、全てを忘れようとしたエマ。諦めないウィリアム。やがて二人は共に歩む未来へ向かって…。と大団円っぽく終わるが、全く盛り上がらないし、全く感動も何も無い。実に地味な漫画だった。ここまで全編読んでも、感想としては、エレノアさん可哀想だったな、しか浮かばない。エマが空気過ぎるし、ウィリアムが迷走過ぎる。ヴィクトリア朝マニアでも無ければ、特に読む必要は無い作品だったと思う。ただ、女性の瞳の描き方だけは、若干見るべき所があったかな。
まあ、相変わらずかな。昨今注目を集める著者は、パタリロなど過去作も引っ張り出されて、舞台化されたりDVDが出ているが、内容的にはどうなんだろう。性的倒錯者に対する度を超えた迫害ギャグが昨今の風潮には合わない様な気がしないでも無い。
●パタリロ西遊記! 1-3巻/魔夜峰央
本編にて、開始!と広告してあったのでこちらも手を出してみた。意外にも(?)面白い。西遊記は、日本人なら誰でも知っている程度には知っているが、ちゃんと読んだ事は無い。なので、どれほどベースに沿っているかは判断できないが、仏教用語などは、著者お得意のきっちりした調査が盛り込まれている様子。そして、それと相反する様な、パロディ具合、メタ具合が、実に妙味を醸している。そもそも、パタリロ西遊記って何なんだ。主人公の孫悟空が、おなじみのパタリロキャラでもって描かれているのだが、彼はパタリロでは無い。パタリロ自身がタイムスリップや生まれ変わりなどで孫悟空になった訳では無い。劇中劇やもう少しメタ的な意味で、パタリロが孫悟空を演じているわけでも無い。彼は、パタリロそのものの姿形、パタリロに実によく似た性格や行動をしているが、あくまで生まれながらの孫悟空であってパタリロでは無いのだ。そもそも、作中には一切パタリロ、という単語が出てこない。三蔵玄奘がマライヒ、十六羅漢がバンコラン(の姿)となっているが、彼らも同様だ。時折希に、ややメタ的な会話をする事が無いわけでは無いが、地の文を除いては、パタリロという作品や、そこでの名前や役割に触れることも無い。
さらには、猪八戒や沙悟浄は全くのオリジナルキャラだ。このパタリロの記号的な使われ方は実に興味深い。また、物語自体も結構盛り上がって面白いので、本編よりよほど楽しみになっている。
●エマ 6-7巻/森薫
全10巻だが、一応完結。残りの3巻は外伝集らしいので、まあ、ここまでで良いか。出る杭は打たれることを知り、自らの生まれに殉じ、全てを忘れようとしたエマ。諦めないウィリアム。やがて二人は共に歩む未来へ向かって…。と大団円っぽく終わるが、全く盛り上がらないし、全く感動も何も無い。実に地味な漫画だった。ここまで全編読んでも、感想としては、エレノアさん可哀想だったな、しか浮かばない。エマが空気過ぎるし、ウィリアムが迷走過ぎる。ヴィクトリア朝マニアでも無ければ、特に読む必要は無い作品だったと思う。ただ、女性の瞳の描き方だけは、若干見るべき所があったかな。