ゲームの流儀 ゲームクリエイター ロングインタビュー集 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

ゲームの流儀 ゲームクリエイター ロングインタビュー集

とても濃い話が詰まった面白い本だった。

ログインに掲載された、クリエーターロングインタビューを加筆修正してまとめたモノ。
2001年から2007年まで、総勢16名。
そのきら星のごとき名前をずらっと記すと、岩谷徹、遠藤雅伸、坂口博信、糸井重里、仙波隆綱、仲村浩×森田典志×塚田みさき、前川正人、海道賢仁、井上淳哉、安田朗、丸山茂雄、須田剛一、桝田省治、芝村裕吏、上田文人、奈須きのこ、と黎明期の重鎮から近年(連載時)のスターまで幅が広いラインナップ。特に掲載誌を反映してかマニア受けする濃い人が多いね。

内容としては、幼少期から始まり、ゲームと出会って、どんな遍歴を経てゲームを作るようになったのか、どうやって今まで作り続けてきたのか、そして第一線で作ってきて、今、考える事、思うことは何なのか、というパターンで、クリエーターという人間が出来るまでを炙り出そうとしている。
そこへ,特定タイトルの裏話や、移籍・退職などの実情を絡めて、大変読みでがある情報になっているだろう。

パックマンを作った岩谷さんが、パックマンを「そんなに面白いゲームだとはおもわないんだよなあ…」とか、遠藤さんが「ドルアーガやゼビウスなんて、最後まで行く奴はいないと思ってた」とか、特に印象に残っているかな。森博嗣の本質をポエマーだと喝破したした奈須きのこの眼力はさすがである。

あと、皆さん、作家としてゲームという作品を作るという意識と、ビジネスとして商品を形にするという意識が両方あって、バランスを取ったり使い分けたりしている点が興味深かった。感性で突っ走っているように見えて、その実、理詰めで作られているとか、意外な印象を多く受けた。成功するかどうかは運だけど、運だけでは成功しない、という言葉がぴったりだった。
手元に置いて、たまに読み返したい本である。

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