先週読んだ漫画 15/03/08-03/14 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

先週読んだ漫画 15/03/08-03/14

●もやしもん 12巻/石川雅之

この巻を読んで、多分、作者の描きたかったものの一部が分かった気がした。農大マンガ、醸造マンガ、青春ストーリーと、いろいろな要素が出てきて絞り切れて無い感がこれまであったが、今巻では、前巻から登場の女子高生西野円を軸に、大人になるとはどういうことなのか、をテーマに描く。やや特異なキャラで聡く大人びて見える西野は、その実大いなるガキであった。ガキに振り回される沢木始め研究室メンバーは、否応なく大人とは何かを考えざるを得ず、各自問いに向き合い答えを模索する。その過程こそが大人への階段であり、内省し一歩を踏み出す躍動こそが大人への道筋なのだ。大人とはたどり着けない目的地であり、経年による変化の状態を指すものではない。大人とは大人たらんと欲して漸近し続ける、その状態そのものを指すのだろう。