あ~勘違い運転術/山口宗久 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

あ~勘違い運転術/山口宗久

自動車ライターが書いた安全運転の本。何となく借りてみた。
安全運転には、これぐらいで良い、等というものはない。どれだけ念には念を入れても入れすぎという事はない。そのために、非効率な習慣は廃して、安全のための工夫しよう。という本である。大変意義深い内容だったっと思う。

が、実のところ、日常生活で車の運転をする事は現状無い。
普通免許は持っている。大学卒業時に、就職対策と言う事で教習所に通って取得した。その後、下宿暮らしで当然マイカーなど持っていないので、卒業まで友人の車を時々借りて練習した。妻とも一回だけドライブに行った事がある。妻の実家の車も一度だけ借りて運転した。私の実家には当時車が無かったのでそこで練習する事はできなかった。ただ、学生時代、日常の足は原付だったので、交通そのものに対する慣れは問題なかったと思う。就職した後は会社の車を仕事で何度か運転した。しかし、自営になってからはもはや運転する必要はなくなり、10年以上運転していない。結婚して大阪市内に越すのと同時に原付も手放したので、現状の足は自転車だけである。せこい話ではあるが、念のためと思って免許は返納しなかったので、10年以上無事故無違反のゴールドドライバーとされている。
公共交通の発達した大阪のような都市部に暮らしていれば、車の必要性を感じる事はまず無い。買い物にしたってそもそも通販で宅配がメインとなりつつある。通院など、どうしてもと言う時はタクシーがすぐ捕まる。
若者の車離れが進んでいるという事だが、私も昔から、車を所有したいと思った事は無い。まず、そんな無駄な金は無い、という事だ。特に駐車場に費用が掛かる都市部で車を所有するなど、愚の骨頂だろう。それぐらいなら月に2万円タクシー代を費やした方がまだ安い。
自動車自体それほど好きでは無い、という事もある。幼少の頃には、21世紀にもなれば浮上式の移動機械が発達するものだと思っていた。ところが現状は、未だに車輪を回して地べたを這いずる始末。クルマなどという古くさい機械を格好良い等と思った事は無い。
ただし、内燃機関自体は好きだ。自動車は無かったがガソリンエンジンの農機具はたくさんあったので、子供の頃からそうした機械の操作は大好きだった。
あと、レースゲームも好きだし、運転操作自体は嫌いでは無い。むしろ好きだろう。

しかし、市街地でクルマを運転する、等というのは大嫌いである。金をもらってもやりたくない。
ちょっとでもぶつかったら即アウトなのに、予測不能な人や物があふれた中を、1トン近い重量物を取り回すなど、どんなマゾゲーだと言いたい程だ。常に、3秒後には自分の人生がジエンドになる可能性を強く意識しながら集中し続けるのは非常に苦しい。仕事でやっている人は本当に大変だと思う。市バス運転手の年収が高額すぎると問題になった事があったがとんでもない。高くて当然の仕事だろう。
ゲーム以外で、実際の車の運転をして楽しいと思ったのは、教習所内の練習と、仕事で何度か走った高速道路での運転だけである。

私は現状、車の運転をしなくて良い恵まれた生活をしている。が、仕事や生活環境で、どうしても運転が必須の人も多いだろう。私だって、10年20年後はどうなるか分からない。生活のためにはどうしても必要だとなれば、運転は嫌いですなどとは言っていられない。そういう場合には、こうした安全運転の技術書は非常に有効だと思う。また、本書を逆に見れば、歩行者として歩いているときに、どういう車が危険かを察知するヒントにもなるだろう。

最近は脱法ドラッグ運転の非を問う声がかまびすしい。もちろん酩酊運転は危険だろう。が、実際の事故の原因は大半が安全運転義務違反。つまりうっかりミスだ。このうっかりを助長する運転中の携帯電話の使用をこそ、直ちに抑制する必要があるだろう。もちろん自転車もである。啓蒙も必要だし、厳罰化も効果があるかも知れない。

山口宗久
あ~勘違い運転術