ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足/深田浩嗣 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足/深田浩嗣

かなり充実した内容で面白かった。

この本は、ソーシャルゲームを、エンターテインメントデザインの目的で分析したものであり、社会学的・心理学的な研究ではない。若干紛らわしいタイトルだと思う。とくにゲーミフィケーション(もちろんこのタームに引っかかって読んだわけだが)という単語の使われ方は非常に狭義であり、この単語に期待してはいけない。

平たく言えば、ソシャゲで儲けるには、どういうツボが重要か、どんなゲームを作れば良いか、を実際の人気ゲームを俎上に解説してゆくのが主眼の本である。

ドジョウ狙いには必読かと思われるが、そうでなくとも、ソシャゲ以外のゲームそしてエンタメ一般に広く応用できる知見にあふれていると思う。

対象読者はずばりゲームデザイナーという専門書だろう。ただし、ソシャゲにはまっている人が、自分がどう料理されているのかを知るために読む、というのも面白いだろうと思う。

難点は、変遷激しいこの業界ではやむを得ないことだが、2011年刊行の本であるので、内容が若干古い点だろう。ガチャ規制の話もないし、艦これの分析もないわけである。

深田浩嗣
ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足