私、社長ではなくなりました。ワイキューブとの7435日/安田佳生 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

私、社長ではなくなりました。ワイキューブとの7435日/安田佳生

時間がないのでメモだけ。

ワイキューブという会社を立ち上げて好き放題やった元リクルート出身社長の思い出語り。
割と面白かった。
文面だけ見ると、何このダメ人間、と誰しも一瞬思うだろうが、それはビックリするほどぶっちゃけて本心を書いているからだろう。例え最後は破綻したとしても20年も企業を維持するというのは並の才能ではできない事だ。
一つだけ思うのは、自分がどうなりたい、という願いはあっても、他人や社会がどうなって欲しいという理念が全くない点が問題だろう。成功して会社を大きくして仲間に取り囲まれて経済的に豊に暮らしたい。ただそれだけの人。
社長、経営者、マネジャー。それは真に孤独な役割であって、組織に仲間を求めてはいけない。慕われる事は素晴らしいが、慕われる事を希求してはいけない。それが手本にしたリクルートとの差だったのでは。壮大な資金を投じた学生サークルという印象。

企業というのは、成長時には資金繰りがすごく楽なので割合簡単に経営できる。今日のコストを払うのに、今日の売上ではなく、払う時点での成長して増えた売上で払う事で、実際より利益が大きく感じるからだ。融資も簡単だしね。で、何時までもこれが続くと思っていると、反転時にいっぺんに潰れる。縮小時には逆に資金繰りが倍厳しいからだ。昔の過大なコストを、減ってしまった今日の売上で払わなければならない訳である。ずぼらな個人商店などは、下手をすると成長が止まっただけで潰れる程だ。とまあ、破綻する企業の基本パターン通りの展開で、そういう意味ではあまり面白みはなかった。

安田佳生
私、社長ではなくなりました。ワイキューブとの7435日