心を生みだす遺伝子/G・マーカス/大隈典子 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

心を生みだす遺伝子/G・マーカス/大隈典子

大変面白かった。

特に驚くような事が書いてある訳ではない。
「こころ」を含めた人間の精神活動は脳という器官で生み出されている。
そして、脳を含めたヒトの体は、すべて内在する遺伝子の指示を受けてたった一つの受精卵より発生する。
ならば、「こころ」のありようの幾ばくかは、固有の遺伝子に影響を受けること大であっても不思議ではない。
という話である。
むしろ、精神と肉体の二元論を好み、人間の精神は自由なのだと、古くさい趣向にしがみついている人がいかに多いのかという事を、上記の説の懇切丁寧過ぎるほどの展開で逆にしみじみ理解した。

少し前に読んだ、「かたち:自然が創り出す美しいパターン 」を一緒に読むと、自然が僅かな要素から如何に複雑な構造を創出するかが分かってより楽しめると思う。


大隈典子
心を生みだす遺伝子