スラムダンク 27巻/井上雄彦
前半戦、山王と互角に戦った湘北であったが、いくら花道とは言え、いくら主人公とは言え、やはり相手は、高校王者である。
ぽっと出のチームに、そうそう花を持たせてくれる訳がない。
後半開始早々3Pを決めた山王は、容赦なく湘北を引き離しにかかる。日本一走れるチーム、山王の伝家の宝刀ゾーンプレスが発動し、湘北は満足にボールに触る事すらできない。
開始2分半で、湘北ノーゴールの間に、あっと言う間の14点差を開けられる。
10点台ならまだ粘ろうという気力も出る。しかし20点差が付くと戦意も喪失するだろう。
山王は、全く気を抜くことなく、ここぞとばかりに湘北の息の根を止めに来る。
河田、深津、沢北。超高校級のプレイヤー達がじわじわとその本領を発揮し、赤木をはじめ、湘北メンバーは次々とくずされていく。ついに20点差が開き、後半8分間ノーゴールの湘北は、最後のチャージドタイムアウトを取る。作戦は、花道と木暮の交代。3年の木暮に最後の試合を、という事か。そう思い、悔しさに座る事もできない花道。
しかし、そうではなかった。「私だけかね…? まだ勝てると 思っている のは…」安西先生は、まだ勝ちを諦めてはいなかった。「あきらめたら そこで試合終了 ですよ…?」
安西先生は、花道に試合を良く観ろと言う。山王に押されてリズムをくずしてしまっている湘北。だが、オフェンスリバウンドを花道が取れるなら、山王の得点が消え、湘北の再シュートのチャンスが生まれる。つまり、4点分の活躍ができる。「それが出来れば 君が追い上げの 切り札になる…!!」
再度交代し出場した花道には、もはや迷いはなかった。する事が一つに絞られたからだ。そして一身に背負った控えみんなの期待。こんな風に誰かに必要とされ、期待されるのも初めてだった。
花道には本能的に分かっていた。湘北メンバーが、すでに心の半分以上を「負け」の意識に侵されていた事を。まずそこから何とかしなければ。
花道は司令塔ゴリにいきなりカンチョーをかますと、来賓席に飛び乗り、奇行に驚く会場に向かって大声で宣言した。
「ヤマオーは オレが倒す!! by 天才・桜木!!」
花道の宣言は実を結ぶのか。次巻非常に楽しみである。
スラムダンクの過去エントリ

井上雄彦
スラムダンク 27巻
ぽっと出のチームに、そうそう花を持たせてくれる訳がない。
後半開始早々3Pを決めた山王は、容赦なく湘北を引き離しにかかる。日本一走れるチーム、山王の伝家の宝刀ゾーンプレスが発動し、湘北は満足にボールに触る事すらできない。
開始2分半で、湘北ノーゴールの間に、あっと言う間の14点差を開けられる。
10点台ならまだ粘ろうという気力も出る。しかし20点差が付くと戦意も喪失するだろう。
山王は、全く気を抜くことなく、ここぞとばかりに湘北の息の根を止めに来る。
河田、深津、沢北。超高校級のプレイヤー達がじわじわとその本領を発揮し、赤木をはじめ、湘北メンバーは次々とくずされていく。ついに20点差が開き、後半8分間ノーゴールの湘北は、最後のチャージドタイムアウトを取る。作戦は、花道と木暮の交代。3年の木暮に最後の試合を、という事か。そう思い、悔しさに座る事もできない花道。
しかし、そうではなかった。「私だけかね…? まだ勝てると 思っている のは…」安西先生は、まだ勝ちを諦めてはいなかった。「あきらめたら そこで試合終了 ですよ…?」
安西先生は、花道に試合を良く観ろと言う。山王に押されてリズムをくずしてしまっている湘北。だが、オフェンスリバウンドを花道が取れるなら、山王の得点が消え、湘北の再シュートのチャンスが生まれる。つまり、4点分の活躍ができる。「それが出来れば 君が追い上げの 切り札になる…!!」
再度交代し出場した花道には、もはや迷いはなかった。する事が一つに絞られたからだ。そして一身に背負った控えみんなの期待。こんな風に誰かに必要とされ、期待されるのも初めてだった。
花道には本能的に分かっていた。湘北メンバーが、すでに心の半分以上を「負け」の意識に侵されていた事を。まずそこから何とかしなければ。
花道は司令塔ゴリにいきなりカンチョーをかますと、来賓席に飛び乗り、奇行に驚く会場に向かって大声で宣言した。
「ヤマオーは オレが倒す!! by 天才・桜木!!」
花道の宣言は実を結ぶのか。次巻非常に楽しみである。
スラムダンクの過去エントリ