川原由美子傑作集2 花盗人たちの夜/川原由美子
観用少女がすごく良かったので、著者の他の作品も読んでみようと妻が職場で拾ってきた。
もちろん極々初期の作品なので同じように面白い訳ではないだろうが…。
花をモチーフにした三連作+中編の計4話収録。
三連作は、いずれも読者ターゲットである中高生などの若い女性が登場し、人生の岐路にたたずむ。
第1夜「金木犀の踊る夜」では、表題でもある「花盗人」でかつ花売りの少女が登場。いずれ失明する病に冒され施設で暮らす宿命を背負った彼女と偶然に出会った主人公は、一夜を語り明かす事で、女性に真剣にぶつかって行けない自らの心が、妹を看取れなかった自責の念に縛られていることを悟る。生きているという存在そのものが誰かを救う事ができるという命の価値を、金木犀の香りに乗せて描く。これが一番良かったかな。
第2夜「センチメンタル・ラブタイム・ぶるうす」。新人写真家とモデルの話。弟子時代に好きだった、先生がしょっちゅう撮影していたモデル。米国での修行から戻ると彼女は先生と婚約。しかし、咲きこぼれる花のようだった彼女はすっかり枯れてしまっていた。彼女を温室の花でなく、自然の花に戻そうとする彼にほだされ、徐々に自分を取り戻してゆく、という話。
第3夜「眠れぬ森の…」。周りに押され前も見えないまま歩かされ、高校受験当日にエスケープした少女。自分自身の事を自分で決めようと初めての反抗期。この目覚めようとする眠り姫に偶然であった売れない詩人は、友人の結婚パーティーに彼女を誘う。自分が大人になる、ということを初めて意識した眠り姫の記念日を描いた作品。
「ストリート・キッズ」。ロンドンを舞台に、孤児達ストリートキッズが活躍するコメディミステリー。とにかく子供が描きたかったという著者の言葉通り、ちびっ子が生き生きと活躍する。
以上四話。
ローティーン向けで割合ポップな印象。内容としては特に可も不可もなくと言う感じ。ほぼ30年前という、年代の割にはかなり読みやすい作品だと思う。
川原由美子 川原由美子傑作集2 花盗人たちの夜
もちろん極々初期の作品なので同じように面白い訳ではないだろうが…。
花をモチーフにした三連作+中編の計4話収録。
三連作は、いずれも読者ターゲットである中高生などの若い女性が登場し、人生の岐路にたたずむ。
第1夜「金木犀の踊る夜」では、表題でもある「花盗人」でかつ花売りの少女が登場。いずれ失明する病に冒され施設で暮らす宿命を背負った彼女と偶然に出会った主人公は、一夜を語り明かす事で、女性に真剣にぶつかって行けない自らの心が、妹を看取れなかった自責の念に縛られていることを悟る。生きているという存在そのものが誰かを救う事ができるという命の価値を、金木犀の香りに乗せて描く。これが一番良かったかな。
第2夜「センチメンタル・ラブタイム・ぶるうす」。新人写真家とモデルの話。弟子時代に好きだった、先生がしょっちゅう撮影していたモデル。米国での修行から戻ると彼女は先生と婚約。しかし、咲きこぼれる花のようだった彼女はすっかり枯れてしまっていた。彼女を温室の花でなく、自然の花に戻そうとする彼にほだされ、徐々に自分を取り戻してゆく、という話。
第3夜「眠れぬ森の…」。周りに押され前も見えないまま歩かされ、高校受験当日にエスケープした少女。自分自身の事を自分で決めようと初めての反抗期。この目覚めようとする眠り姫に偶然であった売れない詩人は、友人の結婚パーティーに彼女を誘う。自分が大人になる、ということを初めて意識した眠り姫の記念日を描いた作品。
「ストリート・キッズ」。ロンドンを舞台に、孤児達ストリートキッズが活躍するコメディミステリー。とにかく子供が描きたかったという著者の言葉通り、ちびっ子が生き生きと活躍する。
以上四話。
ローティーン向けで割合ポップな印象。内容としては特に可も不可もなくと言う感じ。ほぼ30年前という、年代の割にはかなり読みやすい作品だと思う。