スラムダンク 25巻/井上雄彦 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

スラムダンク 25巻/井上雄彦

山王戦前夜、昨年の準決勝、海南vs山王戦のビデオを見た湘北メンバーは言葉を失う。
レベルが違いすぎる。そして、この凄まじい連中のうち、3人がまだ今年もスタメンにいるのだ。
凄さの分からない素人の花道を除いて、ぞろぞろと夜風に散ってゆくしかなかった。

花道が成長した分だけ全国制覇に近づける。そうハルコから電話で激励を受けた花道は、日の出と共に起きだして合宿シュートのブラッシュアップに余念がない。
何より、日本一のプレイヤーになる決意から山王のビデオにも動じない流川を倒すんだ、という花道の執念の表れであった。

当然の実力差に加え、満員の会場に渦巻く山王が勝って当然というムードに呑まれそうな湘北。試合前ガチガチの選手達を、安西先生は褒めておだててケアして回る。三井もリョータもコロッと単純に自信回復。ゴリは強靱な精神力により自力で乗り越え、花道は満員の観衆の前でダンク失敗してもはや怖いもの無し、そして流川は元より目指すところが違う。こうして湘北スタメンはベストと言って良い精神状態でコートに臨んだ。花道と山王沢北の挨拶合戦などニヤリと面白い一幕もあっていよいよ試合開始である。

湘北の作戦は、とにかく攻撃的に。絶対に受け身にならない。相手に、あれいつもと違うぞ、と思わせ、調子を狂わせていく作戦だ。まずは先制攻撃。リョータと花道で奇襲を掛ける。
しかし、流石の山王。易々と奇襲など掛けさせてはもらえない。やむなくリョータは一か八かゴールに投げる。予め含められていた花道は察して跳び、アリウープを決め、会場の度肝を抜いた。あんぐりと口を開ける山王ベンチ。ただし、山王の司令塔深津だけは冷静なままだった。
湘北は前半三井で押す作戦だ。本日絶好調の三井は早速さっくりと3Pを決める。

こうして、王者山王に対して、満点に近いスタートを切った湘北。もちろん山王もこのままではすまさないだろう。本当に勝てるのか。どんな展開が待っているのか。

次巻も期待大である。

スラムダンクの過去エントリ

井上雄彦
スラムダンク 25巻