ピンチさんのハッピーホースマンシップ 馬と仲良くなれる本/D・H・ピンチ/牧浦千晶訳 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

ピンチさんのハッピーホースマンシップ 馬と仲良くなれる本/D・H・ピンチ/牧浦千晶訳

少年少女向けの、馬と仲良くなる方法を教えてくれる本である。

語り手が馬という設定で、馬の気持ちを代弁しているような書き方が非常に味わいがあってよい。
「そういう時は△△しないで下さいね、でないと、ボクはうっかり○○してしまうかも知れないですからね!」という感じ。

馬の身体的な構造から、生理学的な特質、習慣、世話の仕方、そしてもちろん、これがメインの、乗馬の技法。
馬に関する様々な知識が楽しく易しく身に付く本である。もちろん読んだだけで実地がないとすぐ忘れてしまうし役に立たないだろうが、それでも何か楽しい気分になれるのは、馬ならではだろうか。

乗馬というものの本質が分かる本である。なぜ、人は馬に乗れるのか。なぜ、馬は人を乗せるのか。馬をコントロールするには、馬の生理を熟知し、適切な刺激で上手く誘導する必要がある。そのための馬具・道具類。手綱の意味、鞍の役目、鐙の位置、乗馬の姿勢。全てに意味があり、それが腑に落ちてゆく愉しみ。

表現者として作品中に馬を題材として扱い、そこにディティールを出したいと思った時には、一読しておくと良いだろうと思った。もしくは乗馬を体験するか、である。実際、読むととても馬に乗りたくなる本である。


D・H・ピンチ/牧浦千晶訳
ピンチさんのハッピーホースマンシップ 馬と仲良くなれる本