妖怪のお医者さん/佐藤友生 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

妖怪のお医者さん/佐藤友生

例によって、職場から大量ゲットしてきたコミックスを頑張って消化。
これは2巻まで入手。

妖怪に育てられた人間(?)の少年、護国寺黒郎、通称クロは、育ての親である妖怪を病気で失った事から、妖怪のお医者さんになる事を心に決める。修行のため人里に降り、そんな出自を隠しながら、目立たぬよう町の学校に通い出したクロだったが、お祓い師の孫で妖怪が見えてしまう琴子に正体を知られてしまう。それは、霊感があるためかえって妖怪とのトラブルを招いてしまった琴子を助けるためであった。妖怪と人間の間で、妖怪を救い、そして人間をも救う仕事。そんな妖怪のお医者さんとクロ本人に興味を抱いた琴子は助手になる事を決めた…。と言うような話。

構成も絵も上手く、読みやすい。ただし、琴子とクロの出逢いの回を両者の視点で描き直していて、同じシーンを2度も読まされるが、あまり意味があるとは思えない。また、情緒に訴える表現が、底が浅い上に大仰でやや鼻につく。軽いギャグや微エロ系から結構ダークな表現まで振り幅のある画面はメリハリがあって良い。

多分2巻まででは分からないのだろうが、主人公自体の立ち位置やその目的など、漫画全体の方向性がぼんやりしており、「その先」に興味を持ちにくい。妖怪、人間、医者、敵対と、この辺りのテーマをまとめきれるのか。

あればあったで読んでも良いが、無ければ無いで、まあ良いか、という所。


佐藤友生
妖怪のお医者さん