ちょっと江戸まで/津田雅美 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

ちょっと江戸まで/津田雅美

例によって大量持ち帰り漫画の一つ。
2巻だけしかない半端本だったが、津田雅美なので、迷わずゲットした。

そして、1巻を待とうかどうしようか考えたが、さっさと妻が読んでしまって高評価だったので、読んでみた。
何か設定がイマイチよく分からないが、確かに面白かった。
その後、津田ファンであるうちのスタッフに1巻+αを借りて、取り敢えず3巻まで読んだ。

この漫画は、江戸時代が大好きという著者がその妄想をゆるーく描き殴るために設定した、平成20年、開府405年の江戸の町、というパラレルワールドをを舞台に繰り広げられるコメディである。

山野を飛び跳ねる農民の子として育った主人公、そうびは、一見男の子に見えるがきりっとした女の子である。身寄りを亡くし宿場町で暮らす彼女の前に、ある日一人の侍が現れる。母から聞かされていた通り、彼女はさる旗本の落胤であるという。縁切りに行ったはずの侍に素性を見込まれて、逆に江戸の町へ連れてゆかれ、北町奉行桜井家の妹として暮らす事になる。初めて見る江戸の暮らしは、見るもの聞くもの目新しい。自分と同じで寡黙な異母兄を敬愛し、兄に報いるためにも、この地で精進しようと昌平坂中学へ意気込んで通うそうびであった。
しかし、そんな折り、さらなる編入者に学校は沸いていた。御三家である水戸の嫡男が、気まぐれで入学してきたのだ。美少女と見まがう容貌の「ぼっちゃま」に見込まれ、美男美女の逆転コンビが誕生。江戸の町の日常と、そこで巻き起こる事件など、二人が織りなすユーモラスなエピソードを綴る、と言う感じ。

上でも描いたように、一言で言うと、江戸好きが蘊蓄を語りたい漫画。非常に楽しく江戸の雑学を習得できるだろう。
漫画自体としても、ベースは安定した作り。キャラもしっかりしているし、お話もそこそこ。
ただ、基本は雰囲気漫画だと思うので、それほど江戸には興味ない、という向きには、若干退屈な感じだろう。ちょん髷の月代ヘアは、キャラの見分けが付きにくい。蘊蓄話におんぶしたままの、パノラマ展開で終わる回もままあり平板に感じる事も。
多分、展開でどうこうしようという漫画ではないと思うので、多分、後半もこの流れのままだろう。
まあ、そこが長所なのではあるが。

後半も楽しみである。

津田雅美
ちょっと江戸まで