今日も明日も。/絵夢羅
例によって大量持ち帰りマンガの1冊。
いわゆる業界マンガ。漫画家を目指す少女のお話である。割合面白かった。
漫画家に憧れる高校一年生、笹神ちかが、幼なじみで姉の同級生でもある少女漫画家の百瀬稜の仕事場に転がり込む所から物語は始まる。
代々教師の家系で、はみ出し者として親兄弟から爪弾きにされて育ったちかは、ついに家出を決意したのだ。同じように親の意向に背いてデザイナーになった姉のはるかを頼り身を寄せ、姉の元彼で現役少女漫画家の稜を紹介されたのだ。
隔週連載の修羅場にドップリと身を置く稜は、ベタすらできないズブの素人であるちかを疎ましく思うが、はるかの手前もあり、また、技術はど下手なもののちかに眠るマンガのセンスを認め、磨けば光る原石として育てる事にした。しかし、アシとしてちかを指導する一方で、目前の仕事に追われるあまり忘れがちだった、漫画とはなにか、なぜ漫画を描くのか、という原点を、ちかのピュアな言動を通して稜は見つめ直してゆく。この物語は、稜の視点でちかの成長を描くだけでなく、ちかによって漫画家としても人としても成長する稜自身の姿をも描く、そんな漫画である。
作画が少々癖がある感じだが、丁寧で読みやすいし、構成も自然。自分で嫌と言うほど知り抜いている漫画家という職業がテーマであるので、そこは有利だろう。しかし、逆に、どれだけ現実に囚われずにそこにフィクションやファンタジーを盛り込めるのか、ストーリーを紡げるのか、という点は実際には難しそうでもある。その辺りのバランスが課題だろう。
作品の雰囲気はややコメディ寄り。やや大げさに言うなら、銀魂の銀時が稜で、そこへ若干無邪気になった神楽が弟子入りした、という感じか。実際、個人的にはかなりこの印象が強い。
ちかは純粋で素直な女子高生だが、イノセントな言動が返ってボディーブローのように相手をえぐるタイプ。ギャグとしても結構好みだ。
漫画を描くハウツーやテクニック、実技指導など、漫画好きには興味深い話題はそれだけでも読んでいて面白い。
漫画家漫画というのは昔から名作が多いジャンルである。今後に期待したい。

絵夢羅
今日も明日も。
いわゆる業界マンガ。漫画家を目指す少女のお話である。割合面白かった。
漫画家に憧れる高校一年生、笹神ちかが、幼なじみで姉の同級生でもある少女漫画家の百瀬稜の仕事場に転がり込む所から物語は始まる。
代々教師の家系で、はみ出し者として親兄弟から爪弾きにされて育ったちかは、ついに家出を決意したのだ。同じように親の意向に背いてデザイナーになった姉のはるかを頼り身を寄せ、姉の元彼で現役少女漫画家の稜を紹介されたのだ。
隔週連載の修羅場にドップリと身を置く稜は、ベタすらできないズブの素人であるちかを疎ましく思うが、はるかの手前もあり、また、技術はど下手なもののちかに眠るマンガのセンスを認め、磨けば光る原石として育てる事にした。しかし、アシとしてちかを指導する一方で、目前の仕事に追われるあまり忘れがちだった、漫画とはなにか、なぜ漫画を描くのか、という原点を、ちかのピュアな言動を通して稜は見つめ直してゆく。この物語は、稜の視点でちかの成長を描くだけでなく、ちかによって漫画家としても人としても成長する稜自身の姿をも描く、そんな漫画である。
作画が少々癖がある感じだが、丁寧で読みやすいし、構成も自然。自分で嫌と言うほど知り抜いている漫画家という職業がテーマであるので、そこは有利だろう。しかし、逆に、どれだけ現実に囚われずにそこにフィクションやファンタジーを盛り込めるのか、ストーリーを紡げるのか、という点は実際には難しそうでもある。その辺りのバランスが課題だろう。
作品の雰囲気はややコメディ寄り。やや大げさに言うなら、銀魂の銀時が稜で、そこへ若干無邪気になった神楽が弟子入りした、という感じか。実際、個人的にはかなりこの印象が強い。
ちかは純粋で素直な女子高生だが、イノセントな言動が返ってボディーブローのように相手をえぐるタイプ。ギャグとしても結構好みだ。
漫画を描くハウツーやテクニック、実技指導など、漫画好きには興味深い話題はそれだけでも読んでいて面白い。
漫画家漫画というのは昔から名作が多いジャンルである。今後に期待したい。