スラムダンク 20巻/井上雄彦 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

スラムダンク 20巻/井上雄彦

湘北の強さ、そしてまた陵南の強さを思い知らされる。

ゴリ赤木と魚住の真っ向勝負が、彼らの3年間の回想を交えて展開。
チームメイトに恵まれ、水を得た魚のように才能を開花した赤木が凄まじい活躍。彼を止めるには、もはやファウル退場も覚悟で、魚住を投入する他はない。陵南田岡監督もとうとう我慢しきれず立つ。
とぎすまされた集中力がもたらすファウルギリギリのプレイで、魚住は湘北へのプレッシャー役を一人で張る。
そして負担から解き放たれた仙道は、コートを舞う。

もちろん、湘北も負けていない。
流川、リョータ、三井、そして花道も、噛み合った歯車のように、唸りを上げて駆け回り、得点を重ねてゆく。
「君たちは強い」という安西先生の言葉通りに。

しかし、前巻から時限爆弾のように田岡監督が予測していた、湘北の不安要素が顕在化し始める。
各自3つを背負ったファウル、選手層の薄さ、安西先生不在、そして素人花道。

仙道のスーパープレイで、ジリジリと追い上げられる恐怖に、今まで気づきもしなかった疲労が選手にのしかかる。
ここまで来たら気合いだ、のかけ声も空しく、途切れる集中力、目立ち始めるミス、そしてとうとう、三井が倒れ…。

こんなときに安西先生がいてくれたら…。
どうなる湘北。次巻で勝敗決するのか?

しかし、すでに20巻である。全31巻という事は、スラムダンクという作品は、花道のこの1年時のインハイまでの激闘を描いたら終わりそうだ。陵南戦もこれで4巻目。という事は、陵南を下して、全国に行って、あと湘北の2試合分ぐらいを描いて終わりかな?


井上雄彦
スラムダンク 20巻