見学しよう工事現場1 タワー/溝渕利明 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

見学しよう工事現場1 タワー/溝渕利明

トンネルの本が大変良かったので、シリーズの他の本も読んでみた。
今回は建設の雄、タワーである。

内容は結構新しくタイムリーで、塔として東京スカイツリー、高層ビルとしてあべのハルカスを取り上げる。
ふんだんに盛られた写真と、易しく要を得た解説がとても素晴らしい。

東京スカイツリーを支える巨大な基礎の作り方や、繁華街の百貨店を営業しながら建て替える高層ビルならではの工夫など、一歩踏み込んだ、現実に即したテーマが大変興味深い。
こういうのが好きな子供は、天端、構真柱、逆打ち工法、山留めなど、専門用語を見ているだけでワクワクしてくるのでは。
現場で働く人々の自負に溢れた生の声を多数収録しており、児童への教育効果も高いだろう。
安全帯を2本装備しているなど、建設現場ではいかに安全に注意しているかという点も詳しく説明される。

雑学知識としては割と有名な、完成後のタワークレーンの降ろし方など、基本的なポイントもちゃんと押さえており、世界の高層建築の比較や、人類の歴史とタワーの読み物もある。
子供はもちろん、大人もじっくり満喫できる絵本である。


溝渕利明
見学しよう工事現場1 タワー