XBox/クリムゾンスカイ High Road to Revenge/マイクロソフト | 読んだり観たり聴いたりしたもの

XBox/クリムゾンスカイ High Road to Revenge/マイクロソフト

義弟のお薦めでプレイ。
昨日クリアした。取り敢えずシナリオをイージーで一周。1週間、15~20時間程度か。

とても面白いゲームだった。
舞台は、架空の世界である。1930年頃の北米大陸。大戦後の混乱で国家が地域に分断し、地上の交通網が破断したため、車ではなく、航空機が発展した世界。各地の都市国家を牛耳っていたのは空を支配するギャング達だった。
主人公ネイサン・ザッカリーも、宝探しや抗争に明け暮れる日々を送る、愛機で空を駆ける空賊のボスである。

このゲームは、フライトシミュレータではなく、フライトシューティング、さらに言うならアクションシューティングだろう。
細かい事は考えず、簡単操作で、快適に飛び、撃ち、爽快なフライトアクションが楽しめる。
搭乗するのはレシプロばっかり。皆主武器は機銃。弱い誘導のついたサブウエポンを除けば、敵機の飛行進路を読んでの照準あわせが基本である。
画面は背後やや上からの三人称視点+丸レーダー+体力表示。
スロットルを廃し、加速・減速ボタンによるプラマイのみ。特に減速ボタン(ちゃんとフラップが開く)での、急制動が強いので、非常に操縦が楽である。Rで主射、Lでサブウエポン、あとは基本操縦桿だけでOKとシンプルだ。
特徴的なのは、Rスティックを組合せて、R押し込み→RLスティックを倒す、という簡単操作で様々なマヌーバを繰り出せる事。R押込→L下R下でインメルマルターン、L上R上でスプリットS、L右R右でスナップロール右、といった感じ。加速やマヌーバは、時間でたまる技術ゲージを消費するのでゲージが切れたら連続使用はできない。
なお、Rスティック単体はエルロンとなりロールコントロールができるので、マヌーバコマンドに頼らず、自力でインメルマルすることも可能。
十字キーは視点切り替えで、押している間そちらを見る。そして黒ボタンが便利な敵機ボタン。自機をセンターに捉えたまま、至近の敵機を捉えたビューを押してる間だけ瞬時に切り替わってくれる。
これが操縦の全てである。

ダメージは体力ゲージ制で、地面や壁に数回激突したぐらいでは死なない。また、フィールド上には「修理工場」が存在し(無いマップやミッションもある)、そのアイコンに近づいてXボタンを押せば、修理工場に急着陸し、ものの2,3秒で全回復してくれる。その代わりお金を取られる訳だ。
また、滑走路に駐機している飛行機を見つけたら、近づいてXボタンで乗り換える事もできる。こうして機体を集めてゆくのだ。

航空機の他にも、対空機銃の操作も可能で、これが割と重要だ。各地の機銃や、ネイサンの旗艦である飛行船パンドラに着艦し、銃座で一暴れしてまた飛行機で飛び出す、という展開はとても楽しい。

このゲームの良かった点は、航空機の浮遊感が素晴らしく表現されている点だ。
決して綿密なシミュレータではないが、気流を感じる挙動をすると思う。
浮いている感、飛んでいる感、こうした感覚の調整・表現が非常に上手いと思った。スカイクロラやエスコンシリーズとは段違いであると言える。
自機が飛んでる感じがするのはもちろん、敵航空機や敵の飛行船が「空間を飛行して相対的に移動している」感じがすごく良いのだ。
しかも、簡単操作。ドッグファイトは本当に面白い。
撃墜し爆散した敵機からは、必ずパイロットがパラシュートで脱出するのも素晴らしい演出だ。そして時折、パイロットと一緒に、体力回復アイテムとサブウエポン回復アイテムも放出される。これらをマメに取れば、修理工場へ戻る必要はない。取ろうと焦って墜落したり返って敵に攻撃されたりして、ゲームとしてよいアクセントだと思う。

一方で、洞窟の隘路を飛ばすようなミッションはかなり辛い。所々でリスタートポイントを記録してくれるのだが、体力ほぼゼロで記録されてしまった時の絶望感は格別だ。

シナリオはちょっとボリュームが少ないと思うが、多分、当時流行ったネット対戦をメインに遊んでくれ、という事なのだろう。

驚いたのが、画面の美しさ。ポリゴン数がFF13と2桁違いそうなムービーは、まあ、置いておいて、飛行風景は本当に素晴らしい。XBoxでここまで頑張るかと思った。
水平線や背景の処理がとても綺麗だ。エンジン廃熱で揺らめく機影や水面の表現もリアリティが高い。岩などのテクスチャは寄ってしまうと粗いが、十分なレベル。何より、遠方オブジェクトの処理が抜群に上手いと思った。どんなに遠くても、航空機は肉眼で見える通りに表示する。青い空にうっすら浮かび上がってくる黒い機影は感動ものだ。地上オブジェクトの処理も遠くまで手を抜かずに表示しているので、本当に、遠くまで空間を感じるのだ。
その分、fpsは低くて、多分30、時折もう少し低下するような印象もあった。

このゲームは、Xbox360に対応しているので、そちらでプレイした。
ただし、難点もある。まず、オーディオクリップの再生が一部変だ。とくにミッション開始前に異音が入る。
また、画面、特に上端に、細かいノイズが発生する。
この二点だけ気にならなければ、問題なく遊べるだろう。黒ボタンはRBにマップされている。
なお、エミュレートの問題かそれとも元々かは不明だが、フリーズと進行不能バグが1回ずつ発生した。

飛行機好き、特にレシプロ好きはプレイして損はない、ゲームとして面白いゲームである。

マイクロソフト
クリムゾンスカイ High Road to Revenge