花より男子 9巻/神尾葉子 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

花より男子 9巻/神尾葉子

だらだらという感じではなかった。それなりに展開もあるし、若干は先も気になる。

しかし、もう飽きてしまった。このマンガはここまでにしようと思う。

何だか、一貫性の無さが船酔いにも似た気分の悪さをもたらすのではないかと思った。キャラの設定、性格、意志、伏線、展開、どれも場当たり的でご都合主義で、疲れてしまう。

幼少からの帝王教育によりドイツ語始め外国語はペラペラ、日本語だけが玉に瑕だったはずの道明寺。なぜここに来て英語がからっきしできないなどという設定が急に現れるのだ。
リストラでクビとなったつくしの父。しかし、即日解雇なんてのは管理職に対して行う手段であって、万年ヒラを切れるとは、この会社は労組が無いのだろうか?それで納める父も父だ。
しかし、そんな些末な点はどうでもいいとも言える。
より重要なのは、肝心の、つくしの気持ち、類の気持ち、それがころころ変わって真意が見えないという事だ。何を考えているか何がしたいのか分からないし、ついていけないと感じてしまう。

マンガは面白ければそれで良い。
細部が破綻してもつじつまが合わなくても、強引にぐいぐい読者を惹き付ける名作は多数ある。
どんなに揺れようが疾走するモーターボートなら良かったのに。
残念ながらこの作品にはそこまでの魅力を感じる事はできなかった、という事だ。

神尾葉子
花より男子 9巻