月刊たくさんのふしぎ コテングコウモリを紹介します/中島宏章
2012年3月号。身近な動物であるコウモリ、なかでもあまり生態の知られていないコテングコウモリを中心に、珍しい写真と紹介文で迫る。
という説明を見て首をかしげる人もいるだろう。コウモリなんて身近じゃない、と。
ちょっと哺乳類の種について調べた事がある人は知っているだろうが、実は、コウモリの仲間は約千種類と多く、哺乳類の約五千種中第2位を占める多種派の動物なのである。ちなみに第一位は齧歯類の三千種である。この2種で哺乳類の大半を占める訳だ。もし宇宙人が地球の生態系を調べ哺乳類について聞かれたら、ああ、あのネズミとコウモリと、あとチョロチョロの動物グループね、と答えるだろう。
一般的にいって、多種に分化した動物グループというのは、それだけ環境に適応し、広く分布している、という事である。パワーのあるホットな動物種であり、つまり、至る所にネズミがいるように、多くの場所でコウモリが生きているのだ。
実際、私が住んでいる大阪市内にある団地である南港でも、コウモリはしょっちゅう見かける。
コウモリはあまり好かれていない事が多く、意識されていない。だから、飛んでいても、小鳥が飛んでいる、ぐらいにしか思わず、気づかないのだろう。
しかし、よーく見れば、直線的な鳥の飛び方とは異なる、ゆらゆらと微妙に揺れる飛び方ですぐに分かるだろう。
餌である虫が増える春から秋にかけて、夕暮れ時に黒いシルエットで飛んでいるのは大概コウモリである。
さて、この雑誌の表紙の写真を見て度肝を抜かれた人も多いだろう。
コウモリといえば、足で逆さにぶら下がるものだ、という固定観念を打ち破る写真である。鉄棒をする人間のような格好で、手の爪でぶら下がり、足をくるんと丸めた可愛いポーズをしている。著者によると、こうしたポーズは珍しいものではなく、くるんと丸めた尻尾の周りの膜を使って、食餌や出産時の作業台的に使用しているとの事。
コウモリは研究者や観察者が少なく、観測例もすくなくあまり生態も分かっていない。
昼は隠れ夜の闇を飛ぶコウモリは観察するのも撮影するのも難しいため、著者も苦労して写真を撮っているようだ。丸まった枯れ葉の中で眠るコテングコウモリの姿はとても愛くるしい。

中島宏章
月刊たくさんのふしぎ コテングコウモリを紹介します
という説明を見て首をかしげる人もいるだろう。コウモリなんて身近じゃない、と。
ちょっと哺乳類の種について調べた事がある人は知っているだろうが、実は、コウモリの仲間は約千種類と多く、哺乳類の約五千種中第2位を占める多種派の動物なのである。ちなみに第一位は齧歯類の三千種である。この2種で哺乳類の大半を占める訳だ。もし宇宙人が地球の生態系を調べ哺乳類について聞かれたら、ああ、あのネズミとコウモリと、あとチョロチョロの動物グループね、と答えるだろう。
一般的にいって、多種に分化した動物グループというのは、それだけ環境に適応し、広く分布している、という事である。パワーのあるホットな動物種であり、つまり、至る所にネズミがいるように、多くの場所でコウモリが生きているのだ。
実際、私が住んでいる大阪市内にある団地である南港でも、コウモリはしょっちゅう見かける。
コウモリはあまり好かれていない事が多く、意識されていない。だから、飛んでいても、小鳥が飛んでいる、ぐらいにしか思わず、気づかないのだろう。
しかし、よーく見れば、直線的な鳥の飛び方とは異なる、ゆらゆらと微妙に揺れる飛び方ですぐに分かるだろう。
餌である虫が増える春から秋にかけて、夕暮れ時に黒いシルエットで飛んでいるのは大概コウモリである。
さて、この雑誌の表紙の写真を見て度肝を抜かれた人も多いだろう。
コウモリといえば、足で逆さにぶら下がるものだ、という固定観念を打ち破る写真である。鉄棒をする人間のような格好で、手の爪でぶら下がり、足をくるんと丸めた可愛いポーズをしている。著者によると、こうしたポーズは珍しいものではなく、くるんと丸めた尻尾の周りの膜を使って、食餌や出産時の作業台的に使用しているとの事。
コウモリは研究者や観察者が少なく、観測例もすくなくあまり生態も分かっていない。
昼は隠れ夜の闇を飛ぶコウモリは観察するのも撮影するのも難しいため、著者も苦労して写真を撮っているようだ。丸まった枯れ葉の中で眠るコテングコウモリの姿はとても愛くるしい。