鋼鉄の華っ柱 2巻/西森博之 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

鋼鉄の華っ柱 2巻/西森博之

という事で買ってきてもらった2巻を早速読みました。

期待通りの内容。

主人公真道の、文字通りの鋼のようなハート、そして知恵と行動力で、一つずつ周囲を切り崩し、自分のものにしてゆくさまが素晴らしい。

いつでも冷静沈着で、周囲の人間など見下してそれこそジャガイモかタマネギにしか思ってない。利用できるものは最大限の形で利用する。
彼の言葉も行動も、全て自分の目的のための嘘である。そして素晴らしいのは、それは嘘であって嘘でない、という点である。
この、嘘とは何か?不誠実とは何か?というテーマは面白い。
嘘は、極めれば真実に繋がっている。不誠実は、極めれば誠実に繋がっている。利己は、極めれば利他に繋がっている。そうしたメビウス状の構造を熟知して利用するのである。

そして、そうした計算され尽くした鋼鉄のハートだけではなく、真道の自分自身でも気づかない青年らしい心理の揺れも描かれる点が、この作品に得難い魅力を与えていることも間違いないだろう。

じっくり丹念に描かれる事で、朝涼や夏野も、魅力あるキャラクターとして動き始めてきた。
今後がますます楽しみである。


西森博之
鋼鉄の華っ柱 2巻