花の国・虫の国 熊田千佳慕の理科系美術絵本/熊田千佳慕
書評に取り上げられているのを見て、何気なく図書館で借りた。
花や虫の絵本なんだろう、ぐらいの前知識で読んだ。
最初パッと開いた時には、驚いた。なんだこの描きかけのような粗い作りは、と。
鉛筆でのスケッチ、それもかなりラフな線画のみ。
こすれて伸びてしまった跡も、間違い線も、名前の書き間違いの訂正も、そのままだ。
しかし、粗くてもずっと眺めていると、ある種異様な迫力というか、線画の持つ生命力のようなものが伝わってきて、一瞬ぞくっとしたほどだ。
やや擬人化されたハチとアブの仲良しコンビが、文字通り、花と虫の国を旅してまわる。いろんな場所、いろんな季節を経て、身の回りの自然の姿を描いてゆく。
後書きを読んで、出版の経緯を知った。
これは、日本のファーブルを目指した細密画家・童画家の著者の遺品の中から出てきた、おかしの紙の裏に書かれた次作の構想のラフだったらしい。
作者の言葉である。
「自然は 美しいから 美しいのではなく 愛するからこそ 美しいのです。」
次はちゃんと仕上げた作品を是非見てみたい。
熊田千佳慕
花の国・虫の国 熊田千佳慕の理科系美術絵本
花や虫の絵本なんだろう、ぐらいの前知識で読んだ。
最初パッと開いた時には、驚いた。なんだこの描きかけのような粗い作りは、と。
鉛筆でのスケッチ、それもかなりラフな線画のみ。
こすれて伸びてしまった跡も、間違い線も、名前の書き間違いの訂正も、そのままだ。
しかし、粗くてもずっと眺めていると、ある種異様な迫力というか、線画の持つ生命力のようなものが伝わってきて、一瞬ぞくっとしたほどだ。
やや擬人化されたハチとアブの仲良しコンビが、文字通り、花と虫の国を旅してまわる。いろんな場所、いろんな季節を経て、身の回りの自然の姿を描いてゆく。
後書きを読んで、出版の経緯を知った。
これは、日本のファーブルを目指した細密画家・童画家の著者の遺品の中から出てきた、おかしの紙の裏に書かれた次作の構想のラフだったらしい。
作者の言葉である。
「自然は 美しいから 美しいのではなく 愛するからこそ 美しいのです。」
次はちゃんと仕上げた作品を是非見てみたい。