日が暮れても歩いてる/椎名軽穂
読み切り椎名漫画第4弾。
3話収録。
表題「日が暮れても歩いてる」。親友みたいな間柄の健太を密かに想う京(みやこ)。しかし健太は京の中学時代のクラスメートに一目惚れ。自分の気持ちを抑えつつ、健太の為に健太を応援する京の切ない心を描く。
終わりゆく夏。日が短くなってゆく日暮れの道を歩く。人は前に歩くしかない。取り返しがつかなくても、壊れてしまっても、歩くしかないのだ。いつか、同じ道を誰かと歩ける幸せが訪れることを願いながら。
「十五の春」。自転車をキーに、中学生の淡い恋心を描いた作品。自転車で颯爽と坂を駆け上がる上原に恋をした初美。泣き虫はっちゃんが、相手の気持ちと自分の気持ちに翻弄され、戸惑いながらも、それでも自分の力で一歩一歩進んでゆく様に、心洗われるようで応援せずにはいられない。二人のドキドキ感を上手く描いて、この中では最も好きな話かな。
「きみはきみ ぼくはぼく」。中学最後の夏、夏期講習に通う甘糟はひょんな事から野球部の梅垣と面識を持ち、惹かれてゆく。その理由はただ一つ。梅垣が梅垣で、私が私だったから。それだけが全てだったあの夏。野球好き作者の野球部漫画である。
キャラクターの個性を描くのが上手くなってきたと思う。外見の描画と表情と性格が良くマッチして、違和感が少ない。また、キャラも上手く描き分けており、バラエティも幅広い。
ストーリーの展開だけで読ませるのではなく、モチーフの描写に力点を置いて、その表現でぐっと読者の心をつかむ力量が上がってきた感じである。
椎名軽穂
日が暮れても歩いてる
3話収録。
表題「日が暮れても歩いてる」。親友みたいな間柄の健太を密かに想う京(みやこ)。しかし健太は京の中学時代のクラスメートに一目惚れ。自分の気持ちを抑えつつ、健太の為に健太を応援する京の切ない心を描く。
終わりゆく夏。日が短くなってゆく日暮れの道を歩く。人は前に歩くしかない。取り返しがつかなくても、壊れてしまっても、歩くしかないのだ。いつか、同じ道を誰かと歩ける幸せが訪れることを願いながら。
「十五の春」。自転車をキーに、中学生の淡い恋心を描いた作品。自転車で颯爽と坂を駆け上がる上原に恋をした初美。泣き虫はっちゃんが、相手の気持ちと自分の気持ちに翻弄され、戸惑いながらも、それでも自分の力で一歩一歩進んでゆく様に、心洗われるようで応援せずにはいられない。二人のドキドキ感を上手く描いて、この中では最も好きな話かな。
「きみはきみ ぼくはぼく」。中学最後の夏、夏期講習に通う甘糟はひょんな事から野球部の梅垣と面識を持ち、惹かれてゆく。その理由はただ一つ。梅垣が梅垣で、私が私だったから。それだけが全てだったあの夏。野球好き作者の野球部漫画である。
キャラクターの個性を描くのが上手くなってきたと思う。外見の描画と表情と性格が良くマッチして、違和感が少ない。また、キャラも上手く描き分けており、バラエティも幅広い。
ストーリーの展開だけで読ませるのではなく、モチーフの描写に力点を置いて、その表現でぐっと読者の心をつかむ力量が上がってきた感じである。