だからマンガ大好き! はじめて書かれた漫画おもしろエピソード/さくまあきら | 読んだり観たり聴いたりしたもの

だからマンガ大好き! はじめて書かれた漫画おもしろエピソード/さくまあきら

82年の古い本である。
著者については桃伝と桃鉄のディレクターとしか思っていなかったが、元ライターで初期にはマンガ批評もしていたらしい。
また、小池一夫の劇画村塾一期生でもあり、当時は漫画界での顔が広かったようだ。
中でも、高橋留美子と鳥山明との親交が篤く、本書でも、この二人との対談がかなりのページを割いているので、この二人のファンであれば一読しておいて損はないだろう。

内容については、マンガ作品自体の分析ではなく、業界人としての裏事情的な情報紹介本のニュアンス。
独自のマンガ論もチラホラとは見られるが、とくにどうと言うことはない。

発行年を見れば当然だが、古い漫画家ばかり出てくるので却って面白い。上記の二人などは新人扱いである。
一世を風靡して、その後消えてしまったような人も多い。
漫画家というのは厳しい世界で、1本ヒットが出れば、それだけで成功というぐらいだ。ヒット作を書き続けられる漫画家は少なく、新人は掃いて捨てるほどいるという事だろう。1本の大ヒットで生涯分稼げた者は良いが、そうでなければ第二の人生を考えないといけないだろうな。まあ、手に技能がある分、つぶしはききやすいだろうが。
1本ヒットを出せば一生食べていけると言われる演歌歌手との構造の違いが興味深い。

さくまあきら
だからマンガ大好き! はじめて書かれた漫画おもしろエピソード